「発達障害」と疑われたら…脳の育て方を見直すべき。子どもの土台となる“脳の育て方”

AI要約

脳の育成について説明。脳は「からだの脳」「おりこうさんの脳」「こころの脳」の三段階で成長し、特に「からだの脳」の育成が重要。

子どもの育成において、「からだの脳」を育てるためには生活リズムの確立や朝日を浴びることが重要。

また、「おりこうさんの脳」「こころの脳」も重要であり、幅広い知識や経験を積むことが大切。

「発達障害」と疑われたら…脳の育て方を見直すべき。子どもの土台となる“脳の育て方”

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近年、「発達障害」といわれる子どもが急激に増えています。「発達障害」の言葉が広まった結果、大人が理解できない子、大人の期待どおりに育っていない子、扱いづらい子などが、「発達障害」ではないかと疑われていないでしょうか。「発達障害のような症状」が現れる原因はどこにあるか、今の困りごとへはどう対処するか、どう育てていけばよいか、をくわしく解説した『子どもが「発達障害」と疑われたときに読む本』から、いくつかの章をご紹介します。

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 脳は人間が生きていくのに必要な機能の大部分を担っています。子どもを育てることは、脳を育てることと言っても過言ではありません。

 脳は大きくみて、三段階で育っていきます。これを「からだの脳」「おりこうさんの脳」「こころの脳」と呼ぶことにします。育っていくのは順番があり、からだの脳からです。

 子どもは、順番通りに脳が育っているでしょうか。幼少期から、ピアノがひける、英語が話せる、テストの点数がよいなど、わかりやすい結果を求めがちですが、それは「おりこうさんの脳」を育てていることにほかなりません。

 脳を順番どおりにしっかり育てましょう。とくに大切なのは土台となる「からだの脳」です。本来なら0~5歳で育つところですが、何歳からでも育て直すことができます。

 (1)「からだの脳」を育てる

生活リズムを確立させる。親子ともども、早起きからスタート。五感から脳への刺激をくり返し受けること、とくに朝日を浴びることで、からだの脳が育っていく。

→原始人のような子どもに育てよう

 (2)「おりこうさんの脳」を育てる

学校での勉強だけでなく、家庭での刺激を通して大脳新皮質を育てる。親子の会話を増やす、幅広い知識を得ることや体験をさせるなど。ただし、親は管理しすぎないよう注意しよう。→学校の勉強以外の知識欲がある子どもに育てよう

 (3)「こころの脳」を育てる

こころの脳は、からだの脳とおりこうさんの脳に知識や経験が蓄積され、それを前頭葉で統合するかたちで、10 歳から育ちはじめる。(1)と(2)がしっかり育っていることが必要→相手の気持ちがわかる 子どもに育てよう。