白と黒で奏でるインスタレーション 渡辺信子が京都で「White and Black」

AI要約

京都市下京区の高島屋S.C.T8の6階には、渡辺信子の個展「White and Black」が開催されている。

展示されているモノクローム作品は、白と黒の布に木製構造体を組み合わせたもので、音符のように壁面に飾られている。

渡辺信子は音楽との関わりが深く、インスタレーションは音楽を彷彿させる雰囲気が漂っている。

白と黒で奏でるインスタレーション 渡辺信子が京都で「White and Black」

京都市下京区の高島屋S.C.T8の6階にある蔦屋書店ギャラリーで「White and Black」と題した美術家、渡辺信子の個展が開催されている。

タイトルの通り、白と黒の壁面には木製の構造体を布で覆ったモノクローム作品が飾られている。布は白と黒、あるいは白地に黒のドットやストライプが入ったもの。それを組み合わせた小品が音符のように壁面に並べられ、2メートルを超える長い作品が、まるでメロディーを示すかのように高低をつけ飾られている。

そのインスタレーションは、確かに音楽を思わせる。実際、昭和23年生まれの渡辺は相愛女子大学(現・相愛大学)音楽学部ピアノ科に在学中、具体美術協会の作品と出合って創作を始めた経歴を持つ。29点が飾られたその部屋には、確かにエリック・サティのピアノ曲が聞こえてきそうな趣がある。

6月4日まで。入場無料。問い合わせ075-606-4525。