「韓国版純烈」K4の「アダルトKポップ」 日本デビュー曲USEN1位も獲得 コアな追っかけも

AI要約

韓国から来た男性4人組グループK4が福岡でミニライブを行い、日本デビューを果たした。

K4は歌手を目指して苦労してきたメンバーで構成され、日本語を猛練習し、デビューアルバムの収録曲を披露した。

K4のコンセプトは"アダルトKポップ"であり、音楽の思い出を提供し、人生を応援することを使命としている。

「韓国版純烈」K4の「アダルトKポップ」 日本デビュー曲USEN1位も獲得 コアな追っかけも

 「私たちは韓国から来た『アダルトKポップ』グループ、K4です!」―。4月20日、福岡市博多区のキャナルシティ博多で韓国の実力派男性4人組「K4」が登場した。3月に念願の日本デビューを果たした記念のミニライブ。ラテン調の情熱的なデビュー曲「Love Storm」などを歌い上げた。

 K4は韓国の歌謡オーディション番組で選抜され、2022年に韓国で結成。心に響く抜群の歌唱が持ち味で、ムーディーな大人の雰囲気で日本では昨年のプレデビュー時から「韓国版純烈」と呼ばれ、コアなファンを増やしている。

 実はこの4人、厳しい韓国歌謡界で歌手の夢を追い続けてきた苦労人たちでもある。リーダーのヒョンミンはボーカルトレーナー、ジュジュはモデル、フィリップはアイドルグループ、ジュンはソウル大卒のオペラ歌手という経歴を持つ。それぞれ歌手への道は平たんではなかったが、「最後の夢」をかけて集まった。

 日本デビューのため日本語を猛練習したといい、ステージ上では流ちょうな日本語で自己紹介。「心で歌うK4のリーダー、ヒョンミンです」「歌でみなさまを包み込みたいジュジュです!」「情熱の男、フィリップです」「みなさまの歓声が聞きたいジュンです」。ひたむきなあいさつに観客は拍手で応援。舞台前列にはすでに「追っかけ」たちの姿も。神奈川県から来た30代の女性は全員が好きな〝箱推し〟といい、「K4は歌がうまいところが一番で、ファン思い。頑張ってほしい」と顔を紅潮させた。

 日本語のデビュー曲「Love Storm」は、USEN演歌/歌謡曲リクエストランキング(5月8日付)で第1位を獲得。2位の純烈「夢みた果実」を抑えて首位に上り詰めた。

 今回のライブではデビューアルバムの収録曲を中心に披露。MISIAの「アイノカタチ」のカバー曲も熱唱し、ラストの歌詞「大好きだよ…」を博多弁にアレンジして「大好きやけん」のリフレインで、ステージを締めくくった。

 ところで、アダルトKポップとは何か? あらためてK4にたずねると「心を込めて歌う成熟した歌」だと言い、こう付け加えた。「僕たちの使命は、皆さんの中に音楽の思い出をつくり、歌で人生を応援することです」。目下の目標は「紅白歌合戦出場」だと言う。(平原奈央子)