高畑淳子×LiLiCo×にしおかすみこ「死ぬまでにやりたいこと」は?

AI要約

漫画『生きるのがしんどい女が「死ぬまでにやりたいことリスト」を消化していく話』の主人公 多和志田たわ子さんは、35歳独身でほぼ無職のイラストレーター。彼女は「やりたいことリスト」を作って人生の意味を見出すことに成功する。

5月31日公開の映画『お終活 再春! 人生ラプソディ』も、やりたいことを実現することで人生に意味を見出すメッセージを伝える作品である。

高畑淳子さんが演じる主人公・千賀子は、英語でお芝居をすることにチャレンジしたいと語り、新たな挑戦に意欲を燃やしている。

高畑淳子×LiLiCo×にしおかすみこ「死ぬまでにやりたいこと」は?

 「#死ぬまでにやりたいことリスト」

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漫画『生きるのがしんどい女が「死ぬまでにやりたいことリスト」を消化していく話』(タワシ/KADOKAWA)の主人公 多和志田たわ子さんは、「やりたいことリスト」を作って人生が変わったという。ちなみにたわ子さんは35歳独身、ほぼ無職、友達ナシ、頼れる実家ナシ、働く気力ナシのイラストレーター(ほとんど仕事してないので、貯金を切り崩して生活している、とある)。「もう死にたい」という思いを抱えるひきこもりなのだが、生きづらさにあらがおうと、あえて「やりたいことリスト」を作ったそうだ。そしてリストにそって「やってみる」に従い、「生きる力」を得ていくさまがこのコミックエッセイで描かれる。

 5月31日公開の映画『お終活 再春! 人生ラプソディ』もまた、「やりたいことをやる」ことで得る力を感じさせてくれる作品だ。人生100年時代、病気とか認知症や介護などもあるけれど、誰にとっても「今」が一番若い。

 映画公開に際し、主人公の千賀子を演じる高畑淳子さん、千賀子のコーラス仲間で介護をながくやっていた役を演じたLiLiCoさん、そして映画は本作のシリーズ1作も見ており、自身は認知症の母、ダウン症の姉、酔っぱらいの父との同居について『ポンコツ一家』を執筆しているにしおかすみこさんが鼎談。

3回に分けお届けしている最終回では「やりたいこと」「夢」について聞いていく。

 高畑さんが演じる主人公・千賀子は、本作品ではソロでシャンソンを歌うことにチャレンジする。ドラマや映画、舞台と引っ張りだこで多忙な高畑さんが楽しく生きるために、今後やってみたいことはあるのだろうか。

 高畑「チャレンジしてみたいのは、英語をしゃべりたい。英語でお芝居してみたいんですよ。なんでかっていうと、気持ちよさそうなんです。あのトランプさんも、なんか楽しそうなんですね。日本語ってなんかぴしっとしていません? 英語の発散力でセリフをしゃべってみたいっていうのがあって。

最近、英語のオーディションを受けたら、すごく発音がいいですって言われました。スケジュール的にできなかったんですけど、ものすごくやりたい。英語でお芝居したら何か違う気持ちになるんだろうなってのもあって、次を待ってるんです」

 LiLiCo「私がそのお仕事を持ってきますよ。人でしか繋がれないので。発音がいいっていうのは、耳がいいっていうことです。発音の部分でクリアしていますね」

 高畑「英語をしゃべったときに、何か晴れやかな気持ちになるんですよね。あの快感が、特にお芝居なんかで、できたら楽しいんだろうな。こういう役がやりたいとかはあまりないんです。これをやったらいいよって言われることは、やれる可能性があるんだっていつも信じてるんです。だって私、自分の姿を見たことはないですから。こんな役が来るってことは、私はこんなふうにも見える可能性があるんだって思っちゃう。あれをやりたいこれをやりたいっていうのは、自らはあまりないんですよね」