猛暑に爽快、フルーツコーヒー オレンジ・パイナップル・イチゴ…発揮する意外性

AI要約

フルーツとコーヒーを組み合わせた「フルーツコーヒー」は夏にぴったりの飲み物で、コーヒーの新たな味わい方として注目されている。

レシピ投稿サイトではオレンジやイチゴなどを使ったフルーツコーヒーのレシピが投稿されており、さまざまなアレンジが楽しめる。

コーヒー大手もフルーツコーヒーに注目し、果物をフィルターに使うなど斬新なアイデアを取り入れている。

猛暑に爽快、フルーツコーヒー オレンジ・パイナップル・イチゴ…発揮する意外性

アイスコーヒーに果物を合わせる「フルーツコーヒー」は、コーヒーの苦みに甘みやさわやかさが加わり、夏に楽しみたい飲み物だ。コーヒーの新たな味わい方として、注目が集まりそうだ。

「今年のコーヒーのトレンドになりそうです。フルーツが意外と合うという驚きと、見た目のかわいらしさが魅力」

フルーツコーヒーについてこう語るのは、料理レシピ投稿・検索サイト「クックパッド」の編集長、植木優帆さん。同サイトには、オレンジやイチゴなどを使ったフルーツコーヒーのレシピが投稿されている。

台湾などから広がったトレンドだといい、「日本も台湾のように夏は猛暑に。さっぱりとした、おしゃれなコーヒーという認知が広がれば、今後ブームになる可能性がある」と植木さん。

■皮をフィルターに

コーヒー大手も、フルーツコーヒーに注目する。

「さまざまなアレンジができるのが魅力。果物が同じでも、いろいろな作り方が楽しめます」

こう語るのは、コーヒー抽出競技会で優勝経験のある土井克朗さん。UCCジャパン(神戸市)が運営するUCCコーヒーアカデミー東京校(東京都港区)で専任講師を務める。

同社の子会社が昨夏、期間限定で開いたアイスコーヒー専門店では、56種類ある中で、ハワイコナブレンドにパイナップルを加えたフルーツコーヒーが一番人気になった。

今回はオレンジを使った作り方を2通り、教わった。

「たとえば強い香りを含むオレンジの皮をフィルター代わりに使うと、香りがより一層、際立つようになるんです」

こう語りながら土井さんは、半分に切ったオレンジの果肉を少しくりぬき、皮の底に10カ所ほど小さい穴を開けてコーヒーフィルターを作ってみせた。

そのフィルターを、まず氷入りのコーヒーサーバーにのせる。次に柑橘(かんきつ)系の香りがあるホンジュラス産コーヒーの粉をフィルターに入れ、静かに湯を注ぐ。

オレンジの香りをまとったコーヒーが、ぽとぽと、したたる。出来上がった「オレンジコーヒー」に顔を寄せてみると、爽やかな香りが広がった。

もう一つは、市販のフィルターにコーヒーの粉と、スライスしたオレンジを加える作り方。皮をフィルターにして抽出するよりも、オレンジの香りがやわらかくなり、コーヒーの香りが引き立つという。