輝く「サツマ」を一堂に集めた企画展  海外で愛された薩摩様式を鑑賞するチャンス

AI要約

5月24日~8月25日まで、名古屋市の横山美術館で開催される企画展「海外で愛された薩摩様式のやきもの サツマの輝き」では、薩摩焼の海外人気や輸出陶磁器「サツマ」の魅力が紹介される。

歴史的な経緯から生まれたサツマは白薩摩など様々なスタイルで洗練され、明治・大正時代には欧米でも高い評価を受けた。展示では各産地でつくられた金彩の「サツマ」が見られる。

入館料や休館日など、展示会の情報も掲載されており、日本の陶磁器文化に興味がある方におすすめのイベントとなっている。

輝く「サツマ」を一堂に集めた企画展  海外で愛された薩摩様式を鑑賞するチャンス

 やきもの好きでも、ふだんあまり見る機会は多くない芸術品だ。5月24日~8月25日まで、名古屋市の横山美術館で、企画展「海外で愛された薩摩様式のやきもの サツマの輝き」が開催される。万博を機に海外で人気を博した、輝く「サツマ」を鑑賞できる。

 鹿児島をはじめとする各産地でつくられた金彩の輸出陶磁器「サツマ」。1598年に島津義弘に従って渡来した朝鮮の陶工が薩摩焼を始め、京焼などの技術を取り入れて発展したという。特に白色土を用い、うわぐすりに細かな貫入を生じさせる白薩摩は、薩摩藩の御用品として洗練されていった。1867年のパリ万国博覧会に出品された金彩の薩摩焼は欧米で人気を博し、東京や横浜、九谷、名古屋、京都、大阪、神戸、長崎でもサツマがつくられ、盛んに輸出された。

 企画展では美術館の所蔵品から、鹿児島のほか各産地でつくられた、金彩の輝く輸出陶磁器「サツマ」を紹介。明治・大正時代の、海外から見た日本の力強い輝きを見ることができる。

 入館料は一般1000円、高・大学生・シニア(65歳以上)800円、中学生600円、小学生以下無料(障がい者手帳を持っている人は700円)。休館日は毎週月曜日(祝・休日の場合開館、翌平日休館)、夏期(8月13日~16日)。