運動のベストタイミング「朝か夜か」論争に終止符。あなたに最適なのはこっちだ

AI要約

朝と夜の運動のメリットとデメリットについて検討すると、科学的な研究結果は一貫しておらず、個人の好みや目標によって最適な選択が異なることがわかる。

朝の運動はやる気を高め、時間管理や生産性向上に貢献する一方、夜の運動は体内時計を調整し、運動効果を高める可能性がある。

朝の運動には睡眠改善やエネルギーアップ、カフェイン摂取などの利点があり、個人の目的に合わせて適切な選択をすることが重要である。

運動のベストタイミング「朝か夜か」論争に終止符。あなたに最適なのはこっちだ

科学的には、朝に運動するのがベストだと言われています──いや、やっぱり夜?

もし最適な運動時間を探しているのであれば、両方の選択肢を支持する研究が見つかるでしょう。

それぞれの選択肢の利点と欠点を見てみましょう。そうすれば、あなたのスケジュールに最適なものを決めることができるはずです。

あらゆる科学的な問いがそうであるように、多くの科学的な解答えがあります。

最近の研究では、BMIが30以上のオーストラリア人のグループ(平均年齢62.2歳)において、主に夜に有酸素運動を行なう人々は、主に朝や昼間に運動する人々よりも、死亡率、心血管疾患、および微小血管疾患の発症率が低かったと報告されています。

もちろん、これはこの件に関して実施された唯一の研究ではありません。わずか数カ月前に行なわれた別の研究では、朝に運動する人は夜に運動する人と比較して、BMI(25.9対27.2)がわずかに低い傾向があることがわかりました。

運動のタイミングに関する研究を読みはじめると、一見相反するするような証拠がたくさん見つかります。

ある研究では研究結果をグループに分けて、女性は朝の運動から特定の効果を、夕方の運動からは別の効果を得られる一方、男性は夕方の運動で(やはり別の)効果が得られると説明たものもあります。この研究対象人数はわずか36人だったため、筆者はこの非常に具体的な結果を真に受けないことにしました。

結局、運動のタイミングについて知っておくべき最も重要なことは、運動のタイミングに関するこのレビューの著者が結論で書いている以下の内容です。

1日のどんな時間でも運動することが、運動しないよりも大きな利点をもたらすということに留意することが重要だ。

朝の運動は、やる気に溢れる人の典型的なサイン。朝の運動を支持する主張は、生産性と時間管理に関するもので、生物学的な利点よりも重要な場合が多いです。

朝に運動すれば時間を確保できます。仕事が忙しくなったり、1日の終わりに疲れたりしても、そのせいで運動できなくなることはありません。なぜなら、すでに運動を済ませているのですから。

1日の気分やエネルギーを高めてくれるかもしれません。 個々の経験は異なりますが、多くの人が朝に運動することで、午前中あるいは1日を通して精神的な健康が改善すると感じています。

外での朝の運動で体内時計を調整することが可能です。 運動を外でする場合、たとえばジョギングなどでは、日光を浴びることもできます。朝の光は、体内時計を正常に維持するのに役立つため、夜に眠りやすくなるかもしれません。

運動前にカフェインを摂取することができます。 カフェインを含むプレワークアウト(パウダーまたはエナジードリンク、コーヒー)を摂取すると、ジムでより集中力を高め、より一層頑張ることができます。しかし、夜遅くにカフェインを摂取すると睡眠に影響を与える可能性があります。そのため、もし強力なプレワークアウトを使用したい場合は、朝に運動することを検討してください。

そのため、睡眠を改善したい、午前中または1日を通してエネルギーを増やしたい、運動中にカフェインを摂取したい場合は、朝の運動が最適かもしれません。

朝は、日中のスケジュールが予測できない人々にとっても最適です。ただし、まだ目覚ましは早朝にセットしないこと。夜の運動にも利点があるんです。