歯科医が回答!食いしばりなぜ起きる?どうやったら治る?【働く30代が知っておくべき歯のすべて】

AI要約

食いしばりの原因や影響について解説。ストレスやあごのクセが主な要因であり、顔の歪みや歯のトラブルに繋がる可能性がある。

食いしばりによる二次被害として奥歯の痛みや知覚過敏、歯周病、頭痛などが起こる可能性がある。また、筋肉への負荷が首や肩の問題にも影響を与える場合もある。

女性やストレス世代での食いしばりの増加が見られ、歯列の乱れや顔の変形、左右の輪郭の違いなどの影響も起こる場合がある。

歯科医が回答!食いしばりなぜ起きる?どうやったら治る?【働く30代が知っておくべき歯のすべて】

自力のオーラルケアでは解決できない食いしばりの悩み。クリニックに行く前に、まず知っておくべき対処法やメカニズムを解説します! あごの疲れや奥歯のすり減り、寝ている間の歯ぎしりがあったら、それは食いしばりのサイン。ほうっておくと様々な二次被害につながる可能性が……。

●教えてくれたのは

アンチエイジング デンタルクリニック恵比寿

小川朗子先生

一般歯科から矯正歯科、審美歯科に精通し、口腔内のエイジングケアを提唱。丁寧なカウンセリングと診察に定評があり、講演会やTV出演など、幅広く活躍している。

A.あごの動かし方のクセとストレスが主な原因。

「通常、口を閉じていても上下の歯は接触していない状態が理想ですが、食いしばりをしてしまう人は歯と歯が触れ合う状態がクセになっていることが多いです。踏ん張りたいときに力が入ってしまう場所なので、忙しかったりストレスがあると食いしばりがクセになりやすいんです」(小川先生、以下同)

A.やはりストレス世代の女性が多いです。

「一概には言えませんが、男性よりも女性に多いように感じます。年齢も様々ですが、30代以降から増えるのを見ると、やはり仕事や家庭でのストレスが多い世代がなりやすいのかな?と感じています」

A.顔が大きくなったり左右差が出たり。歯並びにも影響が

「食いしばりによって咬筋が発達し、エラが横に張り出して顔が大きく見えてしまったり、左右の輪郭にゆがみが出てしまうことがあります。また、食いしばる力で奥歯が圧迫され、歯が全体的に前に押し寄せられ、歯列が乱れてしまうケースも多く見られます」

A.奥歯の痛み、知覚過敏、歯周病、頭痛など様々です

「食いしばりにより、歯には自分の体重の2~3倍の負荷がかかると言われています。詰め物だけでなく歯自体がかけてしまったり、奥歯の痛みや知覚過敏など、様々な弊害が。また、あごまわりの筋肉に負荷がかかることで首や肩にも影響が出て、コリや頭痛につながることも」