草彅 剛「自分のことを役者とは思っていない。歌も踊りも色々やりたい」

AI要約

草彅剛さんはアイドルとして一時代を築いた後、今や日本のドラマや映画に欠かせない俳優として高く評価されている。役者としての認知を喜び、新たな道を広げる原動力としている。

役者としてのイメージが強いが、自身はカテゴライズせず、ファンからどう見られても構わないと語る。歌や踊り、バラエティ、YouTubeなど、幅広い活動を楽しんでいる。

草彅 剛「自分のことを役者とは思っていない。歌も踊りも色々やりたい」

アイドルとして一時代を築いた後、今や日本のドラマや映画に欠かせない俳優として高く評価される草彅 剛さん。奇しくも同じ年齢という白石和彌監督が初めて手掛ける時代劇映画『碁盤斬り』(公開中)で主人公・柳田格之進を演じます。草彅さんにとって俳優とは、仕事の喜びとは? インタビューの後編です。

前編では、10代の頃からヴィンテージデニムが大好きで、使い込まれ、年月を重ねたからこそ滲む味や重厚感を人に重ねて、「自分自身もそうなりたい」と話してくれた草彅さん。グループ時代からそんな気持ちで日々を全力で過ごし、やがて俳優としても一目置かれる存在に。

今や、黙っていても醸し出される威厳や風格、哀愁を、草彅さん自身が纏っています。後編ではそんな草彅さんに、これまで紡いできた人との縁や、演じることの喜びについて伺いました。

── 草彅さんはグループ時代からずっと演技をやってこられて、読売演劇大賞や日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など錚々たる賞を受賞。大河ドラマや朝ドラ『ブギウギ』での演技も話題となり、世間一般は“草彅剛=役者”という認識の方が多いと思うのですが、今そのように思われていることについてはどう思いますか?

草彅 剛さん(以下、草彅) それはそれでうれしいですね。新たな道を進み、新しい環境でお仕事をいただいて、そうやって役者としての僕を認知してくれる方が増えたり、応援してくれる人がいてくださるのは、自分自身もワクワクするし、また新しい地図を広げて頑張ろう! と思う原動力になります。

── もともとアイドルに憧れてこの世界に入り、夢を叶えたわけですが、ご自分の中でも、今は役者という意識の方が強いのでしょうか。

草彅 いや、どうですかね……そこは、なんか、そうやってカテゴライズすることもないかなと思っていて。今は皆さん色んなことをやっているし、僕自身も色んなことをしていますし。ただ、自分のことを役者とは思ってないかな。今もファンミーティングがあって、歌を歌って踊ったりもするので(笑)。

それは見てくれる方が、僕のことを役者とかアイドルとか、それぞれ思ってくれたらそれでよくて、僕としてはどう思っていただいてもいいみたいな(笑)。歌も踊りもバラエティもYouTubeも色々やりたいので、特に役者に固執はしてないです。