【時計というよりもはや芸術!?】大人の遊び心を刺激する“アートウオッチ”の魅力を探れ!

AI要約

高級機械式時計のデザイン制約とカジュアルウオッチの自由な表現の違いについて

スウォッチのアーティストコレクションがカジュアルウオッチに新たな価値をもたらした経緯

アートウオッチの新たな価値感と作り手の矜持について

【時計というよりもはや芸術!?】大人の遊び心を刺激する“アートウオッチ”の魅力を探れ!

歴史と格式を備えている高級機械式時計の世界。近年はカラーダイアルに象徴されるようにデザインの自由度が増しており、アーティストとコラボした個性派モデルもリリースされるようになってきたが、それでもやはり、カジュアルウオッチに比べるとデザインの制約は多い。

70年代以降、クォーツムーヴメントの普及によって拡大した新ジャンルであるカジュアルウオッチは、機械式時計ほどの伝統がない反面で、実験的な表現を行えるという魅力がある。アーティストとのコラボレートモデルも、そうした自由な表現のひとつだ。

今では様々な時計ブランドからリリースされているアートウオッチだが、その原点ともいえるのがスウォッチが発表したアーティストコレクションである。

1984年、パリのポンピドゥセンターで発表されたキキ・ピカソモデルを皮切りに、スウォッチはキース・ヘリング、横尾忠則など、世界的アーティストと次々にコラボレーションを展開。“安価な時計”という印象が強かったカジュアルウオッチに、デザイン性、プレミアム性、コレクション性という、新たな価値をプラスすることに成功したのだ。

アートウオッチを単なる色モノと侮ることなかれ。そこにはカジュアルウオッチだからこそ表現できた新たな価値感と、作り手の矜持がしっかりと込められている。

次のページでは、84年代に発売されたキキ・ピカソ作のアートコレクションファーストモデルほか、アートコレクションの傑作モデルの一部を紹介しつつ、編集部が注目するアートウオッチを紹介していく。80年代ならではの遊び心あふれる大胆なデザインを、ぜひチェックしていただきたい。