ベース車両は何なの!? 映画に登場したやりすぎ魔改造バイク×3選

AI要約

映画『バットマン』に登場するバイク版バットモービルとして活躍したYamaha YDS3の紹介。

映画『ターミネーター』シリーズに登場する自律走行マシンとして使用されたDucati Monster 1100Sの紹介。

それぞれの映画で活躍した異色のバイクが、実際に展示されているピーターセン・オートモーティブミュージアムについて。

ベース車両は何なの!? 映画に登場したやりすぎ魔改造バイク×3選

アメリカ・ロサンゼルスの「ピーターセン・オートモーティブミュージアム」には、数多くのオモシロ珍しい車両が展示されている。紹介記事第2弾は、映画の劇中車として活躍した3台をピックアップする。

バットマンシリーズ初の長編映画として1966年に公開された『バットマン』に登場。バットモービルのバイク版として今ではおなじみの存在だが、初登場はこの映画となる。

見ての通りのサイドカーで、コウモリをイメージしたであろうフェアリングやテールカウル、深いフェンダーやサイドカーの造形などには‘60年代らしいパストフューチャー感が漂っていて味わい深い。船側には脱出用?の小型バキーが仕込まれているのもギミック感があってステキである。

ベースとなっているのはヤマハ初のスーパースポーツとして1957年に発売されたYDS1の後継機種・YDS3(1964年)で、2サイクルの空冷2気筒は24psを発生。ヤマハが世界に先駆けて開発した分離給油システム「オートルーブ」の採用などで、速さと扱いやすさを両立させた1台として記憶される。

余談ながら、サイドカー側に3本並んだマフラーや色使いには、どことなく仮面ライダー1号のサイクロン号を感じさせる。初代仮面ライダーの放映は1971年だから、ひょっとしたら参考にしたのかも?!

【ベースモデル:ヤマハYDS3(1964年)】国産初の本格スポーツモデルとして、ワークスマシンYDレーサーをベースに開発されたのが1959年に登場したYDS1。YDS3はその3代目モデルで、立ち位置的にはRZやTZRのご先祖様と言える存在だ。■空冷2サイクル並列2気筒 256cc 24ps/7500rpm 2.3kg-m/6000rpm 車重159kg 当時価格18万7000円

“ターミネーター”シリーズの第4弾に登場した車両で、世界を制圧した人工知能ネットワーク“スカイネット”が用いるバイク型ターミネーター。2輪らしい機動性を活かして目標を追跡、攻撃する自律走行マシンという設定で、映画ではフルバンクしながら障害物を避け、標的を追い詰める様子が描かれる。

このモト・ターミネーターのベースとなっているのは、2009年に登場したドゥカティ モンスター1100S。2008年に登場したモンスター696に端を発する、2代目モンスターシリーズのフラッグシップモデルだ。

この2代目モンスター系の特徴は、従来型の鋼管トレリスフレームから、前半がトレリス、シートレール含む後半がアルミキャストのハイブリッド型にフレームを改めた点だが、このモト・ターミネーターは「ドコがモンスターなんじゃ~!!」と突っ込みたくなるほど原型を留めていない(笑)。ベースにドゥカティを使う必要はあったのだろうか?

【ベースモデル:ドゥカティ モンスター1100S(2009年)】鋼管トレリスとアルミキャストのハイブリッドフレームとなった2代目モンスターにおいて、最大排気量&前後にオーリンズ製サスペンションを奢った当時の最強グレード。ツインスパーク仕様の1078cc・空冷Lツインを搭載する。■空冷4サイクルL型2気筒 1078cc 95ps/7500rpm 10.5kg-m/6000rpm 乾燥重量168kg 当時価格165万円