育児中の親が見つめる「令和の育児」。自分の子どもの頃と変わったと感じること

AI要約

育児中の親が自分の子ども時代と現在の育児環境を比較して、価値観のアップデートを迫られる瞬間がある。

父親の育児参加が増えており、育児休業や保育施設・習い事の送迎などで父親の割合が上がっている。

親子関係やしつけにおいて、怒り方やほめ方の変化があり、過去と比べ子どもの権利を尊重する育児スタイルが浸透している。

育児中の親が見つめる「令和の育児」。自分の子どもの頃と変わったと感じること

育児中の親は、自分の子どもを取り巻く環境を通じて、自分の子ども時代を思い出す機会があるのではないでしょうか。 “今”と“昔”を比べながら、価値観のアップデートを迫られる場面もあるかもしれません。

今回は、18歳以下の子どもがいる女性58人にアンケートを実施。現在の育児について、自分の子ども時代とは違うと感じていることについて聞いてみました。

1つめは、以前と比べて世の父親が育児に参加するようになった、という声です。

「旦那さんが育児休業を取ったりして、育児に参加している人が増えた」(34歳・主婦/子12歳)

「父親が率先して育児をするなど、昔よりは母親メインではなくなった気がします」(24歳・主婦/子2歳)

保育施設や習いごとの送迎についても、父親の割合が増えているという声がありました。

象徴的な数字は、男性の育休取得率です。7月に発表された最新の結果では、男性の育休取得率が3割を超え、10年間で10倍以上に増加しています。

一方、2022年に実施された「第7回全国家庭動向調査」を参照すると、従業上の地位が「正規」の妻の平日の育児時間の平均は400分。対して、夫の平日の育児時間は136分。育休取得率と比べ、家庭内の家事・育児分担率の変化はゆるやかです。父親の育児参加は進んでも、家庭内の家事・育児分担はまだ変化の途上にあるようです。

続いて、親子関係やしつけに関する声です。

「怒らない子育て。昔はもっと怒られたなと思う」(38歳・主婦/子9歳)

「時には必要なげんこつもあると思うのですが、今はそれは禁止」(41歳・主婦/子12歳・10歳)

「子どもに理解を示したり、寄り添ったりしないといけない風潮。昔はもっと有無を言わさず親が言うことを聞かせていた」(49歳・主婦/子18歳)

「他のママさん達を見ていると、怒らないなぁと思います。私自身が小さい頃はお尻を叩かれたりしてよく怒られていましたが、今は優しく諭すような感じで接している姿をよく見ます」(25歳・主婦/子2歳)

「ほめて育てること。昔はそこまでほめなかった」(49歳・主婦/子14歳)

親が子どもの行動を力や強い言葉で支配することは、子どもの権利を侵害する行為とみなされています。何をしたらほめられ、何をしたら罰せられるのか、子どもも理解できるように伝えることが求められています。育児中の親は、子どもの頃に強い語調でこっぴどく怒られた記憶を思い出しながら、時代の変化を実感することがあるようです。