【大学受験2024】熊本県立大で出題ミス、1人を追加合格

AI要約

熊本県立大学は2024年度一般選抜の後期日程で物理の問題に出題ミスがあり、1人の追加合格が生じた。

出題ミスは問題IIIの物理で起き、受験生全員を正解扱いし、1人を追加合格とした。

熊本県立大学は体制見直しや改善を行い、出題ミスの再発防止に努める姿勢を示している。

【大学受験2024】熊本県立大で出題ミス、1人を追加合格

 熊本県立大学は2024年9月13日、2024年度(令和6年度)一般選抜の後期日程において、環境共生学部環境共生学科環境資源学専攻の理科「物理」の問題に出題ミスが判明し、1人の追加合格が生じたと公表した。

 2024年度熊本県立大学の一般選抜後期日程の個別学力検査は3月12日に実施。環境共生学部環境共生学科環境資源学専攻では、受験者は物理、生物、化学のうち1科目を選択することになっており、12人の募集枠に対し、50人が理科を受験。このうち、出題ミスのあった物理の受験者は13人だった。

 物理の試験では、問題IIIの物体Aと物体Bが空中で衝突した際の物体Bの質量を求める問4において、問題文中の条件設定に誤りがあり、正しい解答を導けない設問となっていた。8月8日に外部から問合せがあり、検討を進めた結果、出題ミスが判明し、8月26日の環境共生学部の教授会で最終確認された。

 熊本県立大学では、出題ミスのあった問題について、受験生全員を正解扱いとし、物理受験者全員の答案を再確認。採点をやり直したうえで、9月9日の学内会議で合否判定をあらためて行い、受験者1人を新たに合格者とした。追加合格者に対しては、同日中に連絡してお詫び。現在、入学意向を確認中だという。

 熊本県立大学の堤裕昭学長は、「今回の出題ミスは、厳正・確実であるべき入学試験、ひいては本学に対する信頼を損なうものであり、受験された皆様をはじめ、御家族並びに関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、心からお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。

 今回の出題ミス発生を受け、熊本県立大学では点検・確認体制の見直しや強化を図り、より実効性の高い体制への改善により、再発防止に努めると説明。追加合格となった受験者の立場に立って、対応できる善後策を検討し、誠心誠意対応していくとしている。