「あんた、離婚はフツーって、ムリしてない?」息子がバツ2、子持ちの女性を連れてきた時、67歳の母親を襲った眩暈がするような価値観のバグ

AI要約

離婚が日常化している中、息子が離婚経験のある女性との再婚を考えている深雪さん。驚きの連絡を受け、次男との再会を楽しみにしていたが、予想外の展開が待っていた。

次男が結婚したい女性とその子供たちと帰ってきたことに深雪さん一家は驚愕し、戸惑いを隠せない様子。

家族一同が言葉に詰まりながらも、新たな状況に向き合う中、深雪さんは再び家族の絆を取り戻すために奮闘することになる。

「あんた、離婚はフツーって、ムリしてない?」息子がバツ2、子持ちの女性を連れてきた時、67歳の母親を襲った眩暈がするような価値観のバグ

芸能人の離婚が取り沙汰される回数から見てもわかるように離婚はもはや日常にある。厚生労働省の令和4年度人口動態統計特殊報告によると2020年の離婚件数は19万3,253件で、人口1,000人あたりの離婚率は1.57だ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「昨今は熟年離婚の割合が増加していると言われていますね。それ以外にも2度3度と複数回、離婚するケースも少なくありません。離婚が珍しいという世界はもう遠い昔のことですね」。

確かに経済力があれば、好きでもない相手と一緒にいる必要はない。しかし、離婚にいいイメージを持たない人がいるのもまた事実だ。今回は息子が離婚経験のある女性との結婚を考えていると知ったある女性に話を聞いた。

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杉山深雪さん(仮名・67歳)は同い年の夫との間に成人した2人の息子を持つ女性だ。

「長男は37歳、次男は35歳です。長男は5年前に結婚して孫も2人生まれました。お嫁さんもすごくしっかりもので、適度な距離感を保ってくれるような人ですごく助かっています。友達にも自慢しちゃうくらい、いい嫁姑関係ですね」。

幸せいっぱいの老後が待っていると思っていた矢先、これまで色恋沙汰ひとつないように見えた次男から結婚したい相手を連れて帰りたいと連絡があったらしい。

「長男は器量もそこそこですし、何より人当たりがいいのでこんなこと言うのもあれですけど、昔からモテるタイプでした。だから結婚もさほど心配はしていませんでした。逆に次男は根暗で、人付き合いもあまりなく、漫画やアニメに夢中。彼女がいたことがあるのかな?と訝しむようなタイプでしたし、まさか結婚したい相手がいるなんて思ってもみなかったというのが正直なところでした」。

次男の告白に驚いた深雪さんは、長男に探りを入れたそう。

「長男も驚いていましたね。頻繁に連絡を取っていたわけではないそうですが、何かあれば連絡があると話していました。ただ、今回のことは連絡がなかったみたい」。

とはいえ、帰りたいという息子を蔑ろにすることもできない。深雪さんは、次男と予定を合わせることにしたと話す。

「ここ数年、次男は年末年始も帰省することがないほど忙しい様子でした。久しぶりの帰省ということもあって、そういう意味では彼の帰りを楽しみにしていたところもありますね」。

ちょうどタイミングがよかったこともあり、長男家族も揃って次男を迎えたと話す。

「手巻き寿司の準備を長男のお嫁さんとして、次男の帰りを心待ちにしていたのですが…」。

次男は結婚したいという女性とその女性の子どもを3人連れて帰ってきたというのだ。

「今時、離婚は珍しくありません。ですからバツがついているぐらいでは驚きませんでしたが、まさかお子さんまでいらっしゃるなんて…。面食らってしまったというのは事実です…」。

夫、長男もなんと声をかけていいのかわからない…そんな風情だったそう。