ランドローバーの「ディフェンダー」がビーチカーになった! サーフカルチャーをオマージュした新型SUVが登場。【新車ニュース】

AI要約

米国で登場した、ランドローバーのSUV「ディフェンダー」の特別仕様車 ‘ビーチブレイク’エディションについて紹介。

サーフカルチャーをイメージした外装や内装の特徴、装備、性能について述べられている。

価格や日本市場への導入の可能性についても触れられている。

ランドローバーの「ディフェンダー」がビーチカーになった! サーフカルチャーをオマージュした新型SUVが登場。【新車ニュース】

アメリカのサーフカルチャーをオマージュ! ランドローバーのSUV「ディフェンダー」が、超ご機嫌な特別仕様車 ‘ビーチブレイク’エディションになって登場した。

英のSUV「ディフェンダー」に「ビーチブレイク Beach Break」というサーフィンイメージの特別仕様が、2024年8月30日、米国で発表された。なかなかすてきなボディペイントで、クルマ好きとしては食指が動く。

夏も終わりのこの時期に? と思わないでもないけれど、「モントーク(ニューヨーク)からマリブ(カリフォルニア)、さらにノースショア(ハワイ)」などで育まれてきたサーフカルチャーを参考に設定した仕様といい、近くでいえば沖縄のような常夏の海岸で乗るのにいいでしょう、ということだろう。

ベースになっているのはディフェンダー110(ワンテン)。赤とオレンジと黄のサイドデカールを張った明るい「タスマンブルー」の外板色に、ホワイトルーフのコンビネーション。さらに20インチ径の白色ロードホイールが目をひく。

内装ではあえて「ライト・クラウド&ルナー・レジスト」なるシート地を採用したのが特徴的だ。「レジスト」は本革の感触を備えたフェイクレザーで、動物福祉の観点からビーガンインテリアとも呼ばれている。ビーチカーとしてはレザーよりレジスト、という判断だろう。

「ディフェンダーは常にビーチが似合うモデルでした。ウインドウ全開で、サーフボードをルーフに、ウェットスーツを荷室に、という使い方がよく合っています」

米国のディフェンダーのブランドディレクター、サム・アレン氏は述べている。

装着されている装備には、クロスバー(ルーフキャリアの横方向に装着される積載用バー)、シルバーのサイドマウントギアキャリア、それに限定20台のこの特別仕様のためのバッジなども含まれる。

ベースのディフェンダー110 P300は、1995cc4気筒ガソリンエンジン搭載。221(300ps)の最高出力と400Nmの最大トルクの性能をもち、8段オートマチック変速機を介して前後輪を駆動する。

ベースモデルは電子制御エアサスペンションや電子制御アクティブディファレンシャルギア、オールテレインプログレスコントロール、ダイナミックスタビリティコントロールなど、オンロードとオフロードともに高い走行性能を発揮するための装備満載だが、「ビーチブレイク」における機能の詳細は発表されていない。

全長4945mm、全幅1995mm、全高1970mmの4ドアボディを、3020mmと長めのホイールベースをもつシャシーに搭載。渡河や荒れた路面での走行性能の高さが喧伝されてきた。スコットランドの自然や、米西部の岩場などが似合う雰囲気だった。

そこにもってきて、今回のようにビーチカーとしての魅力が謳われるのは、少なくとも新型としては初だろう。爽快な感じで大変よい。

ソリッド感の強いボディデザインであるが、今回の「ビーチブレイク」のように、明るい車体色にスポーティなデカールが用意されると、従来の重厚さとはことなる、斬新なイメージが感じられるのは、うれしい発見といえる。

価格は、米国では7万1700ドルとされている。1ドル143円換算で1028万円だ。参考までに「ディフェンダー110 P300 XダイナミックSE」(日本未導入)が7万2000ドルと近い。

日本市場への導入について、日本法人では「残念ながら予定がありません」とのことだ。