「みんなが使いやすい」を考えたユニバーサルデザインのノートが新登場!色・マス目・罫線など色覚の多様性に配慮。見え方が違うお子さんの助けにも

AI要約

日本ノートが2024年6月に新しく発売した「みんなの学習ノート」は、色の利用や罫線の工夫など、色覚の多様性に配慮したユニバーサルデザインを取り入れた学習ノートです。

教科ごとに分けられた色や表紙の色の名前が印刷されていることで、使いやすさが向上しています。また、罫線のデザインや1マスのわかりやすさにも工夫が凝らされています。

さらに、位取りの間違いを防ぐための工夫や、文字の書き方に関する配慮もあり、幅広い年齢層に対応しています。

「みんなが使いやすい」を考えたユニバーサルデザインのノートが新登場!色・マス目・罫線など色覚の多様性に配慮。見え方が違うお子さんの助けにも

最近は多様性に配慮をする世の中にむかっています。それは小学校の授業で使うものでも同じです。キョクトウブランドを有する日本ノートは2024年6月、従来の学習ノートに対してユニバーサルデザインの視点からの工夫を加えた「みんなの学習ノート」をカレッジアニマルシリーズに加えました。

■教科によって色を分けました

ラインナップを見るととてもカラフルに見えます。ですが、よく見ると同じ教科は同系統の色を使用しています。

例えば「さんすう」は青系の色、「こくご」はピンク系の色、「かんじれんしゅう」はオレンジ系の色となっているのです。

学年が変わってノートの罫線が変わっても表紙の色は同じですので、使い続けるほどわかりやすいのではないでしょうか?

■あなたが見えている色と隣の人が見ている色は違うかもしれません

同じように色を塗った四角と色名でも、色が少しずつ異なって見えます。

これは「色のシミュレータ」という様々な色覚特性を持つ方の色の見え方を体験するためにつくられたアプリで撮影したもので、一番左が一般型(C型)の色の見え方です。これは塗った色鉛筆の色と同じ四角が写されています。そして右3つは一般型の方と違う色の見え方をする方の見ている世界をシミュレーションしたものです。1型(P型)、2型(D型)、3型(T型)と呼ばれる見え方の方との違いはこれだけ違うのです。

■表紙の色の名前を書きました

使うノートを説明するときに表紙の色を使うこともあるかと思います。

「れんらくちょう」を例に先ほどと同じアプリを使用してみたところこれだけ色が異なりました。

そこで、色の見え方が違うお子さんでもわかるように、表紙の色の名前が印刷されています。

色覚の多様性に配慮したという点が「みんなの学習ノート」のポイントの一つです。

■タテ方向に書くの?ヨコ方向に書くの?

ある程度の年齢になれば「国語は縦書き、そのほかは横書き」とごく自然に手が動くでしょう。ですが、慣れていないお子さんにできるかというといかがでしょうか?

このシリーズでは罫線の見やすさも一つのポイントとなっています。まず、罫線を見やすい色に変更しました。その上で、国語のノートではほんのわずかな違いではありますが、縦線が太くなっていて、自然とタテ方向に文字を書いていくように導かれます。

そのほか、算数・理科・社会のノートは同じ方眼状ですが、横線が太くなっているために、自然とヨコ方向へ文字を書けるように工夫されています。

■1マスがわかりやすく工夫

特に方眼ノートについて、今までは罫線に強弱がなく、点線で表される「十字リーダー」もそれなりに存在感がありました。そうすると、どれが1マスを表す線なのか、どれが枠の中を四つに分けるための補助的な線なのかがわかりづらくなっていました。

今回はその部分も工夫し、枠を表す線は太く力強くて十字リーダーは控えめに印字することで1マスがわかりやすくなったのです。

■間違いやすい位取りに一工夫

1~4年生に適用と想定されているさんすう 17マスは縦方向に向かって交互に列にうっすらとした編みかけが入っています。

この理由として挙げられる一つは、ひっ算をするときに一の位がこの数、十の位がこの数…という位取りが上手くできないお子さんが意外と多いことです。あみかけを入れることにより計算時に同じ位の数字を認識しやすくして、計算のミスを減らすことができます。