日本サッカー協会マークの教科書記述、八咫烏「など」に変更 育鵬社が文科省に訂正申請

AI要約

日本サッカー協会のシンボルマークの由来に関する中学歴史教科書の問題について、育鵬社が修正を求めたことが報じられた。

教科書には、八咫烏を神武天皇の道案内をした3本足のカラスとして記述していたが、サッカー協会は三足烏の起源も指摘していた。

育鵬社は文部科学省に訂正申請し、記述を「ヤタガラスなどがモデルになっている」と変更したいと述べた。

日本サッカー協会マークの教科書記述、八咫烏「など」に変更 育鵬社が文科省に訂正申請

日本サッカー協会のシンボルマークの由来を日本神話の八咫烏(やたがらす)と記述した中学歴史教科書に協会が修正を求めていた問題で、育鵬社(東京)は八咫烏に「など」を追加する訂正を文部科学省に申請した。

来春から使用される育鵬社の教科書は、日本神話のコラムの中で「このマークはヤタガラスという神武天皇の道案内をしたと伝えられる3本足のカラスがモデルになっている」と記述。同様の記述は親会社の扶桑社時代も含め、平成16年度以降、教科書検定に5度合格していた。

これに対し、サッカー協会は「シンボルマークのカラスは、八咫烏であると同時に中国の古典由来の三足烏(さんそくう)でもある」と指摘していた。

訂正申請は「中国」の文言を避け、「この3本足のカラスは、神武天皇の道案内をしたと伝えられるヤタガラスなどがモデルになっている」と変更したいと文科省に求めた。サッカー協会側は事前に申請内容を了承したという。

教科書検定は、合格後でも誤った事実の記載や客観的事情の変更などで出版社が記述変更を申し出る「訂正申請」の仕組みがある。文科省が承認すれば変更される。(渡辺浩)