チャイルドシート、5歳の子どもは4割以上が未使用! JAFの最新の調査で明らかに。

AI要約

JAFと警察庁が合同で行った調査では、6歳未満の子どものチャイルドシートの使用状況に関する結果が公表された。

全国の99箇所で行われた調査によると、6歳未満の子どものチャイルドシートの使用率は増加しているものの、まだ20%以上が未使用という結果が明らかになった。

特に5歳の子どもの半数近くがチャイルドシートを使用していないことや、チャイルドシート取り付け時のミスユースが多いことが示された。

チャイルドシート、5歳の子どもは4割以上が未使用! JAFの最新の調査で明らかに。

日本自動車連盟(以下JAF)は警察庁と合同で、6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況、着座状況」に関する調査を全国で実施。9月6日、その結果を公表した。

JAFは警察庁と合同で5月11日(土)~5月26日(日)の期間、自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシート使用状況」と「チャイルドシート取付け状況、着座状況」に関する調査を実施し、9月6日、その結果を公表した。

全国99箇所で調査した結果によれば、6歳未満の子ども全体の使用率は78.2%(前回比2.2ポイント増)で過去最高に。経年で見るとチャイルドシートの使用率は増えているものの、チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、およそ5分の1が依然としてチャイルドシートを使用していないことがわかった。

チャイルドシートの使用率を年齢層別で見てみると、1歳未満は91.7%、1歳~4歳は80.7%と高い割合であるのに対して、5歳は57.9%にとどまっている。つまり5歳の子どもの約半数近くがチャイルドシートを使用していない、ということになる。

では、チャイルドシート未使用の5歳の子どもは、どのようにしてクルマに乗っているのだろうか。「チャイルドシート使用状況調査結果」によれば、「車両シートにそのまま着座」が20.3%と最も多く、次に「大人用シートベルト着用」が16.5%、そして「チャイルドシートにそのまま着座」が4.7%と続く。極少数だが、保護者の抱っこも0.7%となっている。

また今回、全国16箇所(8地域)で実施した「チャイルドシート取付け状況調査」によれば、乳児用・幼児用のチャイルドシートが自動車に正しく(取扱説明書通りに)取付けられていたのは69.8%で、残りの30.2%は何らかの問題で正しく取付けられていないことが判明したという。

では、いったいどのような誤使用があるのだろうか。

「チャイルドシート取付け状況調査結果」を見てみると、乳児用シートにおける取り付け時のミスユースでもっとも多いのが、「腰ベルトの締め付け不足」で47.9%、次いで「サポートレッグの調整不良」が21.1%、3位が「座席ベルトの通し間違い」で11.3%となっている。

また、乳幼児シートにおける取り付け時のミスユースでも同様に「腰ベルトの締め付け不足」が最多の66.0%、「座席ベルトの通し間違い」が9.6%、「サポートレッグの調整不良」「固定金具・グリップの不備・誤使用」がそれぞれ5.3%となっている。

さらに、同時に実施した「チャイルドシート着座状況調査」では、44.3%が正しく着座できておらず、着座状況についても課題があることがわかったという。「チャイルドシート着座状況調査結果」を見てみると、ミスユースで目立つのは、乳児用・幼児用ともに「ハーネスの締め付け不適正」で乳児用では53.1%、幼児用では49.0%となっている。一方、使用する子どもの年齢が高くなる学童用では「体格の不適合」が33.7%、「座席ベルトのよじれ・ねじれ」が18.6%と多かった。

以上の結果を踏まえ、JAFは、引き続き子どもの車内での安全を守るため、適正なチャイルドシートの使用に関する啓発活動を積極的に進めていくとしており、使用率の向上やミスユースの改善につながることを期待したい。