“Mattママ”桑田真紀「メイクは誰からも信頼を寄せてもらえるように」【全方位「推し活」力の磨き方】

AI要約

桑田真澄氏とMatt Rose氏を支える桑田真紀さんの美容信条やライフスタイルについて紹介。メイクアップやネイルケア、スキンケア、内面からの美容への取り組みなどを通じて、自分を引き立てつつも控えめで清潔感あふれるスタイルが明かされる。

桑田真紀さんは時間の使い方に工夫を凝らし、ビジネスパーソンとしての重要性を強調。日常のメンテナンスや美容ケアを通じて、どんな状況でも清潔感と信頼感を保つことの重要性を説く。

経営者としての顔や妻・母としての立場から、常に誠実で安心感を与えることを心がける桑田真紀さん。自然なメイクスタイルや清潔なネイルケア、内面からの健康への取り組みも、彼女の美容哲学を物語る。

夫は野球界のレジェンド・桑田真澄氏、次男は現在アーティストとして多方面で活躍中のMatt Rose氏。専業主婦から一念発起し、彼らを公私ともに支え、現在は化粧品会社も経営する桑田真紀さん。「優れた才能を発掘して応援したい」という根っからの「応援気質」で周囲の人々をサポートする真紀さんの「応援力」は、夫、子供、義理両親など身内だけでなく、上司・部下・同僚やママ友、すべての人間関係の参考になるはず。

経営者としての顔、妻・母としての顔、共通点は「いつでもだれにでも信頼される安心感」

前回、ファッションに関して気を付けていることをお伝えしました。基本的なスタンスはメイクアップも同じで、相手が警戒してしまわないように、どなたからも受けいれてもらえるようなベーシックなものを心がけています。なぜなら私は裏方だから。黒子に徹しつつ、不快感を与えない清潔感と信頼感と誠実さが汲み取れる身だしなみをと考えています。体調や肌の調子はてきめんにメイクアップに響きます。土台の部分からヘルシーでいられるように、インナーケアも重視しています。

ネイルとまつげのメンテナンスは2週間に一度のペースで通っています。できたら手足のネイルとまつげを同時に施術していただけるところがいいなと考えていたところ、ラッキーにも、自宅から近いところでどちらも上手なサロンをみつけました。末端をきれいにするとすべて整って見えるので常に美しく整えておきたいところですが、行き帰りや滞在合わせると、結構な時間がかかってしまいます。手、足、まつげと3つのケアがワンストップで、しかも自宅から自家用車ですぐに行ける場所……というのは本当に助かっています。与えられた時間は誰でも平等に24時間。何に多くの時間を費やすのか、何を一番大事にしたいのかという「時間の優先順位」は人によって違います。時間を上手にやりくりして、節約できた時間は自分が最も大事にしたいことに使えるようにしたり、予定をぎっしり詰め込むのではなく、余白の時間を設けておいて、予定外のことが起こった場合に、即対応できるのようにするのも、ビジネスパーソンとして大事なのではないか、と考えています。

ネイルもまつげも2週間に一度のお手入れを守っている理由は、当初「3週間くらいでチェンジするのがちょうどいいな」と思っていたのですが、予約の日に限って、どうしても外せない仕事や打ち合わせが入ってしまい、お手入れをキャンセルしなくてはならないということもしばしばです。予約を入れ直そうにも、よりによって、その後サロンに行けるのは10日後になってしまう……なんてこともたまにあります。すると、途端に荒んだ手もとや目もとになってしまって、なんだか落ち着かないことに。「これはいけない。きれいなうちにチェンジするくらいのペースにしよう」と、思い切って2週間おきに行くというルーティンになっていきました。ちょっともったいないかなと思いつつも、きれいにしていたほうが心おだやかでいられるし、気持ちも落ち着きます。

ネイルの色は、主張しない上品で清潔感あるものが理想です。アートを施すとしても、さりげないものを選ぶようにしています。キラキラとしたアートも時には素敵ですが、私の場合はネイルだけが目立ってしまうと自分が居心地悪かったり……。指先は始終自分の視界に入りますから、結局自分が気持ちいいと思うものが一番。決して、「ベーシック=地味」ではありません。スタンダードだからこそ美しい、そんなスタイルが私の理想です。

スキンケアに関しては非常にめんどくさがり屋です。基本的に「レカルカ」のスキンケアとクッションファンデーションを使い、フェイスパウダーはツヤを大事にしたいので、使わないのがわたし流です。秋冬はもちろん、夏でもエアコンの影響で肌は乾いてしまいがち。数年前から愛用しているレカルカは、何十年も悩んでいた乾燥が払拭されて、それ以来のファンです。洗顔は昔からずっと「キュレル」で泡洗顔。以前、肌荒れを起した時に皮膚科で紹介されてから、キュレルで洗顔が定番になりました。

内側からの美容という意味では、ここ数年、エクソソーム点滴と水素吸入を習慣にしています。エクソソームはMattの紹介で通い始めたクリニックで月1回を目安にお願いしています。4回目を過ぎたあたりから体の中から元気になっている実感がありました。一方で、水素を取り入れるようになってからの大きな変化は、頭痛が起きなくなったこと。毎日最低30分、理想は60分。タイマーかけて吸引しています。専用の機器で計測してみても血流が良くなっているのがわかるし、体もキビキビと動くように。エクソソーム点滴と水素吸引をしてから、ゴルフのラウンドでもだいたい10ホールで電池切れしていたところ、今は最後まで全くの疲れ知らず。効果実感が得られるので、この2つは継続しています。

メイクアップはナチュラルな感じで、今ははつらつと見えるオレンジ系が気分です。アイシャドウは「ランコム」、リップは「シャネル」でオレンジベージュ系を愛用中。グロスよりも大人がきちんと見える仕上がりのリップスティック派です。パールやラメよりも、自然にツヤが出るものがビジネスシーンに合う気がします。メイクの最後には、Mattがプロデュースしている「ベビロゼ」のアイラッシュセラムをまつげの根元にオン。まつエクをしているので基本的にマスカラは塗らないのですが、代わりにまつげ美容液を使うことを習慣にしてから、ハリと長さがしっかりキープできるので愛用しています。

経営者やマネージャーとしての社会的信頼感、妻・母という立場の好感度や人当たりのよさを兼ね備えた身だしなみ。まわりを引き立てつつ、自分は目立つわけではないけど、ていねいさが感じられる肌やメイク。「ベーシックだけど美しいモノやコト」を取り入れると、不思議と気分が上がり、いきいきとしていられる。それが私の美容信条です。

桑田真紀

東京都生まれ。航空会社CA、専業主婦を経て、現在は夫・桑田真澄(読売ジャイアンツ二軍監督)と次男・Matt Rose(アーティスト)のマネジメント会社を経営。趣味はゴルフ。著書に『あなたはあなたのままでいい 子どもの自己肯定感を育む桑田家の子育て』(講談社刊)がある。