「概念が根底からくつがえされるわ」ルアーは動いていないのにカロリーだけ消費するロッドをいつまで使い続ける?

AI要約

中川絢太さんがプロデュースしたスピニングロッド、モンストロ コンセプトデストラクション68ULSはビッグバスにも対応する力強さを持つ。

非力ではないウルトラライトロッドとして開発され、繊細な操作が可能ながらもパワーも備えている。

開発過程ではシェイクスポットに注目し、釣り人がアクションを入力する際のバランスを重視して設計された。

「概念が根底からくつがえされるわ」ルアーは動いていないのにカロリーだけ消費するロッドをいつまで使い続ける?

驚異的なサイズのブラックバスの釣果を安定して叩き出すアングラー、中川絢太さんがツララブランドでスピニングロッドをプロデュース。モンストロ コンセプトデストラクション68ULSだ。これまでのウルトラライトロッドの常識を覆す、ビッグバスにも負けないパワーを持ち合わせたロッドになっている。

琵琶湖をホームにするピーターこと中川絢太(なかがわ・けんた)さんプロデュースのスピニングロッド、『モンストロ”コンセプトディストラクション”68ULS』。

[画像キャプション]

目指したのは“非力ではない”ウルトラライトロッド。

[スペック表]

アクション : RF

レングス : 6フィート8インチ(グリップ脱着)

ロッド自重: 88g ※参考数値

適合ライン PE (Max) : #0.8

適合ライン モノフィラ(Max):6lb

適合ルアー: 1/16~1/4oz(約1.8~7g)

価格 : ¥56,800+税

釣り竿のカテゴリー全般において、率直にウルトラライトロッドを想像した場合【繊細ではあるが非力】というイメージを頭に思い浮かべる人も少なくないはず。もちろんバスロッドにおいてもそれは同様で、MやMLアクションよりは非力ではあるものの、その分、繊細な操作が可能となるのがウルトラライトロッドだ。同じシリーズにあるコンセプトディストラクション65LSと同時進行で開発がスタートし、『誰しもがそうイメージするライトゲームの概念を破壊する』というイメージをもとにロッドを作り上げていった。

一般的なバス用ULロッドでの問題点は、そもそも弱い入力で曲がり過ぎてしまうことに起因するシェイク負け・アクション負けによって、ルアーが動いていないのに釣り人側はカロリーだけを消費している、ということにある。モノフィラなど伸度の高いラインでは特にルアーが動きにくい現象も生じてくる。しかしながら、ここで単純に竿を強くしてしまうとULロッドとは言えなくなる上に、求めていた繊細さも失われる。もちろんパワーの弱さも柔らかさに比例して生じやすくなってくる。

そこでモンストロ”コンセプトディストラクション”68ULSでは『シェイクスポット』という部分に注目。釣り人がルアーアクションを入力する際には竿先を動かす。それが柔らかい竿になるほど実際にはパワーを入れたい場所は、無意識に竿先から下へ下がっていく。無意識下の支点となるそのゾーンを『シェイクスポット』とし、設計ではその補強を中心に竿のバランスを作り直すことから、開発をスタートさせた。

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シェイクスポットに注目し、アクションさせやすいロッドを目指した。