「変なおじさんに声かけられたの」誰も助けてくれない、こんな田舎は嫌だ!男性差別横行、無関心。恐怖に震える男児を見捨てる田舎の老害が放った一言とは

AI要約

内閣府が若年層を対称として実施した調査によると、16~19歳の男子の性暴力被害が増加しており、SNSや痴漢被害も問題となっている。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏によると、男児を狙った性犯罪に対する意識変革が必要であり、男性・男児も被害者として注目されるべきである。

田舎における子どもの性犯罪に対するリスクや周囲の認識の古さが取り上げられ、性犯罪報道が増えている現状が伝えられている。

「変なおじさんに声かけられたの」誰も助けてくれない、こんな田舎は嫌だ!男性差別横行、無関心。恐怖に震える男児を見捨てる田舎の老害が放った一言とは

内閣府が若年層を対称として実施した調査によると、16~19歳の年齢層の男子で、身体接触を伴う性暴力に遭ったと答えた割合は3.5%に上り、性交を伴う性暴力を受けたと答えた割合は0.5%だったという。SNSを利用した性被害、痴漢被害も少なくない。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、男児を狙った性犯罪に対する考え方についてこう語る。

「かつては性被害の対象は女性との認識が一般的でしたが、この頃は男性・男児の被害も目立っています。今後は性別や年齢に関係なく、誰もが性犯罪から自らの安全や大切な人の身を守らなければならないという意識変革を進めていく必要があります」

今回は、人口4万人弱の自治体にお住まいの女性から、「子どもの性犯罪に対する周囲の認識があまりに古い」というご意見をいただき取材にあたった。

「育児をするようになって長いので、自治体や学校から送られてくる不審者情報にも慣れてしまいましたが、最近は本当に数が多いなと感じています」

こう話すのはパート従業員の小瀬由梨花さん(仮名)。中学1年の娘を先頭に3人の子がおり、一番下のお子さんは小学3年の男児だという。

「不審者というには大げさかなという情報メールもありますが、車に乗りなよと話しかけられたといった、そのまま犯罪に繋がりかねないような報告があると本当に怖いです」

由梨花さんがお住まいの地域は人口が少ないため、かつては目抜き通りだった商店街も今はがらんとしており、昼間でさえ人通りが少ない。

「うちは町の中心部にあるのですが、それでも都会の方から見ればとんでもない田舎だと思います。私が幼稚園の頃までは賑やかな商店街で活気があったのですが、今はご多分に漏れずシャッター街です」

中心部でさえそんな状況だ。町の外れに行けば、田んぼや山道ばかり。不審者になど遭遇したらひと溜まりもない、と由梨花さん。

田舎は穏やかで治安が良さそうに見えるが、昼間でも人目が少ないという点では都会とは違うデメリットやリスクがある。

「今は男も女も関係なく性犯罪の被害に遭っています。もちろんそれが起きるリスクは、田舎にもあります。性被害の報道を目にしない日がないほどじゃないですか」

ところが、周囲にはまだまだ「田舎は平和」「女の子は心配だけど男の子は大丈夫」という空気がはびこっているという。