出生数、24年上半期は過去最少35万人…人口動態統計

AI要約

2024年上半期の出生数は過去最少の35万74人で、3年連続で40万人を下回った。

出生数の減少に対して、死亡数は増加傾向にあり、自然増減数はマイナスとなっている。

少子化が進む中、2024年の年間出生数は初の70万人割れが懸念されている。

出生数、24年上半期は過去最少35万人…人口動態統計

 2024年上半期(1~6月)の出生数は35万74人で、前年同期と比べて2万978人減少したことが2024年8月30日、厚生労働省の人口動態統計速報で明らかになった。上半期の出生数としては過去最少で、3年連続で40万人を下回った。

 人口動態統計は、出生・死亡・婚姻・離婚・死産の届出書などから市区町村が作成した人口動態調査票を集計したもの。速報の数値は調査票の作成枚数であり、日本における日本人、日本における外国人、外国における日本人、前年以前に発生した事象を含んでいる。

 2024年1~6月の出生数は、前年同期と比べて2万978人(5.7%)減の35万74人。3年連続で40万人を下回り、減少率は前年の3.6%からさらに大きくなった。月ごとの出生数をみると、1~6月のいずれも前年同月より減少している。

 一方、死亡数は前年同期比1万4,103人(1.8%)増の81万1,819人。出生数と死亡数の差である自然増減数は-46万1,745人となった。一方、婚姻数は前年同期比2,181人(0.9%)増の24万8,513組で、2年ぶりに増加に転じた。

 厚生労働省が2024年6月に公表した人口動態統計月報年計(概数)によると、2023年の出生数は72万7,277人で、過去最少を更新した。少子化が加速する中、2024年の年間の出生数は初の70万人割れとなる可能性も指摘されている。