悩み、友情、恋。世界が注目する山田尚子監督の最新作『きみの色』は、“色と音”で描かれる思春期がまぶしく尊い!

AI要約

山田尚子監督による待望の完全オリジナル長編最新作『きみの色』が8月30日に公開された。

物語は、高校生のトツ子と美しい色を放つ少女・きみ、音楽好きの少年・ルイの出会いと心の交流を描いている。

キャラクターたちの内面の葛藤や成長が、繊細な演出で描かれ、観客に青春の風を感じさせる作品となっている。

悩み、友情、恋。世界が注目する山田尚子監督の最新作『きみの色』は、“色と音”で描かれる思春期がまぶしく尊い!

世界でも愛されている日本のアニメーション。その中でも、社会現象を巻き起こした『映画けいおん!』(11年)、国内外問わず高い評価を受けた名作『映画 聲の形』(16年)など、作品を発表するごとに話題を集めるアニメーション監督の一人となったのが、山田尚子監督です。この度、山田監督による待望の完全オリジナル長編最新作『きみの色』がついに8月30日(金)に公開となりました。

主人公となるのは、高校生のトツ子。嬉しい色、楽しい色、穏やかな色、自分の好きな色といったように、人が「色」で見えるトツ子が、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、音楽好きの少年・ルイと古書店で出会いを果たし、音楽で心を通わせていく姿を描きます。

3人の少年少女たちがとにかくかわいらしく魅力的で、すぐさま好きになってしまうこと間違いナシ!

天真爛漫で、勢いからきみ&ルイをバンドに誘うなど前進力を持ったトツ子は、見ているだけでこちらも笑顔になれるようなキャラクター。そんなトツ子も、自分のことがよくわからないという漠然とした不安が心をよぎります。

きみは、勝手に高校を退学したことを同居する祖母に打ち明けられず、人を傷つけることをとても恐れている女の子。

そして母親からの将来の期待に反して、隠れて音楽活動をしているルイ。

誰にも言えない悩みと秘密を抱えた3人のキャラクター像が、山田監督による小さな心の揺れ動きさえ表現していく繊細な演出で、グイグイと浮き彫りになっていきます。脚本は「けいおん!」シリーズ以降、幾度となく山田監督とタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』や「チェンソーマン」などの牛尾憲輔が務めています。

吉田の紡ぐ温かな会話劇。牛尾による楽曲も見事にキャラクターの個性を反映するなど、最強タッグと言える布陣で、観客にも青春の風をたっぷりと感じさせてくれるようなみずみずしい映画が完成しています。