スタジオジブリ「海がきこえる」31年を経てビジュアルブック発売、秋には特別上映も

AI要約

1993年にスタジオジブリ制作のアニメーション映画「海がきこえる」のビジュアルブックが発売される。

物語は青春ストーリーであり、高知で過ごした高校時代を思い返す主人公の物語が描かれている。

ビジュアルブックにはフィルムストーリーや未使用分の挿画、ポスターなどの資料が収録され、制作当時のインタビューも含まれる。

スタジオジブリ「海がきこえる」31年を経てビジュアルブック発売、秋には特別上映も

スタジオジブリ制作、氷室冴子原作による1993年の長編アニメーション「海がきこえる」。同作のビジュアルブック「海がきこえる THE VISUAL COLLECTION」が10月25日に発売される。

「海がきこえる」は、東京の大学に進学した杜崎拓(もりさきたく)が、地元の大学に行ったはずの武藤里伽子の人影を吉祥寺駅で見たことをきっかけに、高知で過ごした高校時代を思い返す青春ストーリー。望月智充が監督、近藤勝也が作画監督、田中直哉が美術監督を担い、アニメーションの未来を担う若いスタッフたちが結集して作られた。今年3月に東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で再上映が行われ、連日満員でロングランヒットを記録した。

テレビスペシャルの放映から31年の時を経て刊行されるビジュアルブックには、現在集められる限りの膨大なビジュアルが惜しみなく収録された。望月が選んだベスト30カットでつづられるフィルムストーリー、カラーイラスト、キャラクター設定画、美術設定画に加えて、月刊誌アニメージュでの原作連載時に近藤が描き下ろした未使用分も含む挿画、近藤所蔵のスケッチブックに残っていたキャラクター素案、当時の資料などが楽しめる。

巻末ギャラリーには、当時のポスターやチラシ、歴代商品のカバー、ジャケット、グッズ類などが一挙掲載される。望月、近藤、プロデューサーの高橋望による制作当時と本書のための新規インタビューも収められる。

なお本書の刊行を記念して、今秋にBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて「海がきこえる」の特別上映が開催される予定だ。

(c)1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N