夏休み明け「学校行きたくない」は要注意 わが家はいじめをこうして止めさせた 桜井信一 桜井信一の攻める中学受験

AI要約

夏休みが終わり、学校に行きたくないと感じる子どもたちには様々な要因がある。生活リズムの変化や起立性調節障害などの問題も考慮しなければならない。

いじめや不良が原因で学校に行きたくない場合もあり、親も戦う必要がある。いじめっ子や問題児を甘く見てはいけない。

一般的な話とは異なり、中学受験では学校に行かなくても問題ないという都市伝説もあるが、実際には出席日数や通知表の提出などを考慮する必要がある。

夏休み明け「学校行きたくない」は要注意 わが家はいじめをこうして止めさせた 桜井信一 桜井信一の攻める中学受験

多くの地域で夏休みが終わります。社会人ですら長期休暇のあとは会社に行くのが嫌になることがあるのに、そりゃ子どもたちの中にも「学校に行きたくな~い」という子がいて当然でしょう。生活リズムが変わるというのはかなりのエネルギーがいるのです。

この「行きたくない」という気持ちにも色々あります。面倒だとか、朝起きるのがキツイだとか、よくわからないけど億劫だとか。この中でも朝起きづらい場合は「気合いを入れなさい!」と喝を入れる以外に、起立性調節障害のこともちょっと頭の隅に置いておいた方が良いかもしれません。これ、本当に起きられないようなんです。

また、いじめなどが原因で学校に行きたくないという場合もあります。学校でいじめっ子と会うことへの恐怖は相当強いストレスでしょう。新学期が始まる事実から何とかして逃げたいと思う気持ち、とてもよくわかります。

この時期になるとお決まりのように「無理して学校に行かなくていいよ」という子どもへのメッセージ記事が出てきますが、いじめは親も戦わないといけません。いじめっ子なんて可愛いネーミングに似合わないやつが実在するのです。

私の子ども時代にもいましたが、考えがぶっ飛んでいるやつ、話が通じないやつ、常識がかけ離れていて修正は難しそうなやつ、実在します。もう完全に壊れていて、善悪の判断の有無ではなく、悪への躊躇がないやつがいます。こいつらを甘く見てはいけません。また、親と話そうにも多くの場合は家庭環境に問題があります。

いじめっ子や不良がすべてそうではないんです。一時的にいきがっているだけでお熱が冷めるとまともになる者もいます。しかし、その色分けは他人ではなかなか判断できませんから、一旦はいじめっ子すべて警戒しましょう。

では、学校に行かなくてもいいのか? 一般的な話は置いておいて、ここでは中学受験の話にします。「あの有名な最難関中学は入学試験の点数しか合否の判断にしないから、学校なんて行かなくても全然問題ないよ」なんていう都市伝説もありましたが、これは外野の好きそうなネタ。合格ラインにいる親は事前に個別相談しているでしょう。

また、多くの中学校が通知表の写しの提出を求めていることからも、出願までの出席日数は気になるところでしょう。だからといっていじめの気配を見落としたり、無理に背中を押したりしてはいけません。