【74歳でフォロワー27万人超え】人気YouTuberに聞くDIY上達のコツは「できるだけ簡単なことから」

AI要約

ウィンピージジイさんは60歳でYouTubeチャンネルを開設し、DIYを通じて27万人ものフォロワーを獲得した経歴を持つ。

彼はものづくりを子供の頃から楽しんでおり、自分好みにカスタムすることと手ごろな価格でオリジナル作品を作ることを楽しんでいる。

彼のDIY動画では、簡単な工具で手軽にできる製作方法を紹介し、見た人が真似しやすい工程を心掛けている。

【74歳でフォロワー27万人超え】人気YouTuberに聞くDIY上達のコツは「できるだけ簡単なことから」

 60歳でYouTubeチャンネルをスタートし、74歳となった現在、27万人ものフォロワーを持つまでになったwinpy-jijii(ウィンピージジイ)さん。

 最新著『いくつになっても遊び続ける ジジイのアウトドア大全』(KADOKAWA刊)では、「遊びに妥協はしない」、「悩むところはとことん納得がいくまで考える」と説く彼に、チャンネルの人気コンテンツの1つであるDIYについて、お話を伺いました。

 ものづくりは子どもの頃からしていました。裕福な家庭ではなく、なんでもあるわけではなかったので、自分で遊ぶものは自分で作るのが当たり前でした。絵を描いたり、ものを作ったりすることも遊びのうちでした。

 小さい頃からそんなふうだったので、初めて作ったものがなんだったのかは覚えていません。ただ、既存のものを自分好みにカスタムした時のことはよく覚えています。

 最初は小学生の時に着ていた体操着でした。体が小さかったので、ズボンがぶかぶかで、どうもかっこ悪い。そこで縫い目を解いて、細くして縫い直したんです。ファッションに興味を持つのはだいぶあとになってからのことですが、思い返してみると、その頃から色気づいていたんですね。

 DIYは趣味や生活をするなかで、必要に応じて続けてきました。自分で作る理由はふたつあります。ひとつは作ること自体が楽しいから。頭を使って作り方を考えたり、手を動かすこと自体も自分にとっては遊びです。

 もうひとつは自分好みにできるから。歳をとるとともに、ものを見る目は自然と肥えてきていいものが欲しくなりますが、高価なものにはなかなか手が届かない。それならば、手頃な既製品に手を入れて、自分が好きなように、使いやすいオンリーワンに作り替えればいいと思っています。

 これまでいろいろなものを作ってきました。バス釣りをしていた時はバルサ材でルアーを作ったり、グラスファイバーで自分が欲しい長さの竿を作ったり。ハンターカブに乗っていた時は、アルミでいろいろな部品を作りました。加工しやすいアルミはよく使う素材です。ぴかぴかに磨くのも好きですね。自宅の棚や引き出しも自分で作りたいし、庭もきれいにしたい。車だって、できるところは自分で。やりたいことは尽きません。

 YouTubeでDIYを紹介する時は、見た人が「これなら自分にもできそう」とか「やってみたい」と思えるような動画にすることを心がけています。人気があるのは、ダブルクリップで作ったコーヒーのドリッパーホルダーとか、針金を曲げてシェラカップのハンドルに付けた箸置きとか。海外の方にはナイフの動画もよく見られているようです。どれもニッパーとかペンチとか、せいぜいサンダーくらいあればできる手軽なカスタムばかり。専門的な工具は使わずに、工程もできるだけシンプルに済むように心がけています。

 ものを作る時は、まず絵を描くことから始めます。図面は描けないけれど、完成図や見取り図は毎回必ず描いています。それが描けたら寸法を決めて、ホームセンターで材料を吟味します。寸法はきちんと測りますが、最後の最後は現物合わせです。

 アイデアのもとは、使ってみて不便だったという自分の体験だったり、ネットで見つけたかっこいいアイテムだったりします。YouTubeもよく参考にしています。その場にいながらたくさんの情報をチェックできる今は、とても便利だと思います。

 DIYは、まずできるだけ簡単なことから始めればいい。やっているうちに、少しずつできることが増えていきます。それを積み重ねていくことで、どんなに大きなものも必ず作れるようになりますよ。