若手芸人の登竜門に道頓堀から新世界に移転した「ZAZA POCKETS」

AI要約

大阪市浪速区の繁華街、新世界で建設中だった小劇場「ZAZA POCKETS」がオープンし、お笑いライブを中心に活用される。

新天地の新世界で劇場文化の復興を目指す「ZAZA POCKETS」は、映画の試写会やトークショー、落語会、朗読劇などでも利用可能。

新たに開設されたPOCKETSと隣接するHOUSEは、ミナミ・道頓堀からの移転を果たし、劇場文化の繁栄を目指している。

若手芸人の登竜門に道頓堀から新世界に移転した「ZAZA POCKETS」

大阪市浪速区の繁華街、新世界で建設中だった小劇場「ZAZA POCKETS」がオープンした。お笑いライブを中心に活用される。隣接する劇場「ZAZA HOUSE」とともにミナミ・道頓堀からの移転で、新天地の新世界で劇場文化の復興を目指す。

新設のPOCKETSは平屋建ての小劇場で、約60平方メートルのスペースに70席を用意。運営会社「バイタルアートボックス」によると、若手芸人らのお笑いライブを中心に活用するほか、映画の試写会やトークショー、落語会、朗読劇などでも利用可能という。

POCKETSとHOUSEの2つの劇場は、平成22年に道頓堀の複合商業施設「中座くいだおれビル」の地下にオープン。演劇やミュージカル、お笑いライブ、落語会など多彩なステージを展開していたが、契約期間が切れたため今年5月に閉館した。

新世界に拠点を移して再出発を図ることになり、一足先にHOUSEが複合ビル内にある貸しホール「シアター朝日」を改装して6月にオープン。POCKETSはHOUSEの隣接地に新設され、8月17日から稼働を始めた。HOUSEが入るビルには大衆演劇場「朝日劇場」もあり、新世界関係者の間では「演芸のまち」の復活を期待する声があがる。

バイタルアートボックスは、POCKETSの新設費用の一部として、9月17日までに50万円を目標に募るクラウドファンディング(https://cf.fany.lol/projects/3891)を実施中で、吉元常洋社長は「芸人や役者、アーティストの舞台をなくしてはいけない。新世界で劇場文化を守っていきたい」などと支援を呼びかけている。