和田秀樹 おしゃれは<年齢不相応>で全く問題なし!「若々しい外見を意識することで、結果として脳も体も若返るのはよく知られた考えで…」

AI要約

高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生が、60歳からの健康法について語る。

派手な服を着ることで若追いしい外見を目指し、明るい色の服で気持ちも明るくする実験を紹介。

ファッション雑誌を読むことの重要性を強調し、年齢に関わらずオシャレに挑戦することが重要であることを説く。

和田秀樹 おしゃれは<年齢不相応>で全く問題なし!「若々しい外見を意識することで、結果として脳も体も若返るのはよく知られた考えで…」

厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高かったそう。そのようななか、「一般的な傾向はあくまでも<ヒント>であって、誰にとっても正しい<答え>ではない」と語るのは、高齢者医療の現場に長年携わる精神科医・和田秀樹先生です。そこで今回は、和田先生の新著『60歳からの脳と体が若返るワークブック 最高の健康法が見つかる108実験』から、自分に合う健康法を見つけるための実験を一部ご紹介します。

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◆派手めの服を着てみる

若々しい外見を意識することで気持ちが若々しくなり、結果として脳も体も若返るというのは、現代の行動療法や認知科学の世界ではよく知られた考え方です。

たとえば、服にしても、年齢を重ねるごとにモノトーンやベージュなどの地味な色のものばかりを選びがちですが、なんとなく心が重いと感じるとしたら、もしかするとそれが原因なのかもしれません。

そこでおすすめしたいのが、思い切って派手な服を着てみる、という実験です。

クローゼットの中に、そういう服が見当たらないなら、誰かに借りたり、店で試着してみたりするといいでしょう。

◆明るい色の服で、気持ちも明るく

オレンジや赤、黄色やグリーンなどの華やかで明るい服を着てみると、気持ちはぐんと明るくなるのを感じるものです。

赤い色を目にすると男性ホルモンの分泌が増えたりもします。

また、実際に着てみたら意外に似合うことがわかってうれしくなるかもしれません。

「自分もまだまだイケるな」と思えたら、脳にもいい効果を与えられます。

お金に余裕があるのなら、本格的なブランド物を買って気分を変えるのもよいでしょう。

◆ファッション雑誌を読んでみる

男性も女性も、外見や身だしなみに無頓着になると、脳も体も老け込みやすくなります。

だからこそ、ファッションへの関心を失わないことは、心身の若さを維持するためにとても大切です。

今、シニアという世代にある方は、ファッション誌とともに青春を過ごした世代だと思います。

でも気づいたら最近はファッション誌のたぐいを読んでいないという人がほとんどなのではないでしょうか?

◆「年齢不相応」なファッション雑誌

そもそも年齢に合ったファッション雑誌が見あたらないということも一因ではあると思いますが、おしゃれは必ずしも「年齢相応」でないといけないわけではありません。

つまり、若い世代をターゲットにしたファッション雑誌を参考にしたって、別に構わないのです。

そのほうが刺激になりますし、「年齢不相応」なファッション雑誌を読み、それを自分らしくアレンジしながらおしゃれに取り入れることは、老化防止という意味ではむしろ好都合だとも言えます。

※本稿は、『60歳からの脳と体が若返るワークブック 最高の健康法が見つかる108実験』(扶桑社)の一部を再編集したものです。