煮付けや唐揚げもいいけれど…アラから取った出汁を夏野菜と楽しむ「カサゴのパエリア」 料理と酒
相模湾でカサゴ釣りを楽しんだ体験を紹介。海の爽快な風の中、14尾のカサゴを釣り上げた。
船長からオススメの料理パエリアのレシピを紹介。カサゴのアラを活かした美味しい料理のポイントを解説。
パエリアの具材や合わせるワインについての提案。スパークリングワインや白ワインとの相性、食材のバリエーションについて。
相模湾でカサゴ釣りをしてきました。神奈川県横須賀市の佐島「鶴丸」さんから船に乗り、カサゴを14尾釣りました。暑い日が続きますが、海の上は風が吹けば意外と爽快。のんびりと海のレジャーを満喫しました。
船長の鶴蒔英紀さんは元フレンチのシェフ。おすすめの料理を聞くと、パエリアと教えてくれました。カサゴのアラから上品ないいだしがとれます。それを最大限に生かすのがパエリアというわけです。頭や背骨を最初にフライパンでしっかりと炒めることで、生臭さが消え、うま味が凝縮されます。もう一つのポイントはサフラン。少量でも高価ですが、香りと色付けに欠かせないものなので、必ず使ってください。
トッピングは何でも構いません。ズッキーニやナスなどお好きな夏野菜を乗せてください。今回はトウモロコシとミニトマト、シシトウを使いました。アサリやムール貝を入れてもいいですが、カサゴのだしを楽しみたかったので使いませんでした。
合わせるのはスパークリングワイン。それに白ワイン。せっかくなので、スペインのアルバリーニョの白ワインがおすすめです。ポルトガルのヴィーニョベルデとの相性も抜群です。すっきりとした酸味を楽しみながら、にぎやかにパエリアを堪能してください。(速水裕樹)
材料(2人分)
カサゴ………………3尾
オリーブオイル……大さじ1
ニンニク……………1片
トマト………………1個
タマネギ……………1/2個
水……………………2カップ
サフラン……………ひとつまみ
白ワイン……………50cc
塩……………………小さじ1/2
米……………………2合
トウモロコシ………1/4本
ミニトマト…………3個
シシトウ……………3本
作り方
1.カサゴはウロコと内臓を取る。三枚におろして、身とアラを分ける
2.フライパンにオリーブオイルをひいて、ニンニクとカサゴの頭と骨を炒める。身がポロポロになるまでしっかりと炒めると魚臭さがなくなる
3.タマネギはみじん切りに。トマトはざく切りにする。水1カップにサフランを入れておく