勉強を“自分からやる子”にみられる「共通点」とは 子どもの「やる気」をなくす声かけ、引き出す声かけ

AI要約

親御さんが子どもの勉強に取り組む姿勢について、教育評論家の石田勝紀さんのアドバイスを紹介。

石田さんは、子どものやる気を引き出す方法として、勉強をゲーム要素で楽しませることが重要だと説く。

親が子どもに楽しさを示し、共に楽しむことがポイントであると強調している。

勉強を“自分からやる子”にみられる「共通点」とは 子どもの「やる気」をなくす声かけ、引き出す声かけ

「わが子が自分から宿題や勉強に取りかかってくれたら…」そう悩む親御さんも多いのではないでしょうか。教育評論家でこれまで1万3000人以上のママたちの悩み相談を受けてきた石田勝紀さんは、人は「マルチタスク型」「シングルタスク型」の二つに分けられるといいます。子どものタイプ別にやる気を引き出す方法を聞きました。

■勉強はゲーム要素でやる気をON

――自分からやる子とやらない子の違いは?

 勉強って面白くないからやらないんですよね。放っておいても自らサクサク勉強できる子は、私のこれまでの経験から言うと、全体の5%くらい。その子たちには「ある共通点」があります。面白くない教科書や問題を、頭の中で面白く変換しているのです。

 多くの子どもたちがハマる「ゲーム」「クイズ」「なぞなぞ」。この3つの要素を勉強にも取り入れると効果的です。一問一答の問題集をやるのはつらいけれど、クイズ形式にするとすぐ乗ってきます。同じ問題でもやり方を変えるだけで、やる気を180度変えることも可能なのです。

 これをできるのが教え上手な先生。一見つまらないものを面白く加工する技術を持っていて、子どもをうまく乗せて学びにつなげていきます。何よりも先生自身が楽しみ、面白がっているんですね。そんなふうに、親も楽しんでやっていれば、子どもにも楽しさが伝播します。親は「勉強が楽しいもの」とみせる、「きっかけ」を作るくらいでいい。部屋の片付けの場合でも、親が「また散らかして」とぶつぶつ文句を言いながらやっていたら、子どももやりたがらないですよね。「やらなきゃ」という義務感ではなく、「面白そう」という気持ちを芽生えさせるのがポイントです。

■やる気になる「場所」「時間」を一緒に探す

――自らすすんで取り組めるようにするには?

 これは子どもの年齢や親子関係、子どもと親それぞれのパーソナリティによっても異なりますが、例えば、子どもが学校から帰ってきたら「おやつの前に宿題をやってしまいなさい」と言うことがありますよね。でも、これって「夕食の前に残業をやりなさい」というのと同じこと。子どもにもそれぞれ、やる気になる場所と時間があります。