ゲリラ豪雨でずぶ濡れに…干しっぱなしはあり?靴下は汚れている面を外に プロに聞いた夏の洗濯物ベスト法

AI要約

夏の洗濯物にまつわる疑問を解明。外干しと室内干しのメリット・デメリット、洗い方のコツ、ゲリラ豪雨時の対応などを紹介。

衣類についている洗濯表示を確認し干し方を選択。汗をかいた衣類はすぐに洗う必要あり。

靴下などの裏返し洗い、ゲリラ豪雨後の洗濯物は再洗いがおすすめ。

ゲリラ豪雨でずぶ濡れに…干しっぱなしはあり?靴下は汚れている面を外に プロに聞いた夏の洗濯物ベスト法

 あっという間に全身汗だくになる様な猛暑日が続く今夏。こんな天候では洗濯頻度も上がるというもの。しかし、暑すぎて、洗濯物を干すにも熱中症にならないように要注意という人も少なくないだろう。きつすぎる日差しに加え、夏はゲリラ豪雨の恐れもある。思わぬ豪雨で濡れた洗濯物はそのまま晴れるのを待ち、乾いたところで取り込んでもいいものなのか――。

 夏の洗濯物にまつわる疑問を解明すべく、弊サイトは、大手化学メーカー・花王が消費者へと向けて正しい掃除の仕方や洗剤の使い方などを解説する、『MyKao くらしラボ』担当者に話を聞いた。

 まずは干し方だ。外干しと室内干しにはそれぞれメリット・デメリットがあるそうだ。

「日本は昔から、お日様に当てて干す“外干し”が一般的です。雨上がりなどで湿度が高い状態でなければ、室内干しよりも外干しの方が風も当たり、早く乾きやすいメリットはあります。しかし直接日光が当たることによって紫外線の影響(色あせや劣化、繊維の種類によっては黄ばみなど)を受けることもあります。

 ただ、夏は乾いたら早めに取り込む方がベターです。洗濯物への紫外線による影響を少なくできますし、タオルなどは過乾燥(乾きすぎ)でゴワゴワとかたくなってしまうことを防げます。

 室内干しでは紫外線の影響は受けませんが、乾きが遅くなることでニオイが発生したり、室内の湿度を上げてしまったりといった室内環境への影響もあります」(花王の担当者)

 外干し・室内干しのどちらを選択するかはライフスタイルにもよるが、基本は衣類についている洗濯表示の干し方を確認すること。陰干し指定がされているものは、日陰で外干しするか室内干しがよい。特に指定のないもので、外干しの際日光の紫外線による色あせが気になるようなら、裏返して干すとよいという。

 汗ばむ日が多くなる夏は、洗濯物の洗い方にもコツがある。

「夏は汗をかくので、パンツやスカートはウエストまわり、シャツはえりや脇の下、背中などに特に汗がしみ込みます。気になるところに酸素系漂白剤(部分用)を洗濯前にスプレーしたり、洗剤と一緒に酸素系漂白剤を使ったりすると、汗による黄ばみやニオイの防止になります」(前出の花王の担当者)

 一度汗をかいた後、その後、涼しい室内に入るなどして汗がひくことがあるが、担当者は「かいた汗がシャツにはしみ込んでいますので、必ず洗ってください。ニオイや黄ばみの原因になります」とアドバイスする。

 洗う時も、場合によっては“裏返し”のほうがいいことがある。たとえば靴下だという。

「靴下は汚れている面を外側にして洗うことが基本です。表側が見た目に汚れていないような靴下は、直接肌に触れている裏側に皮脂や汗が付いているため、裏返して洗うとよいですし、表に泥汚れなどがついているときは、泥を落とすために裏返さずにそのまま洗う方がよいと考えます」(前同)

 最後に、ゲリラ豪雨に遭遇した場合。外でずぶ濡れになった洗濯物は、晴れて乾くまで物干し竿に“干しっぱなし”にしていてもいいのか。

「雨に当たってしまった洗濯物は、面倒でももう一度洗うことをおすすめします。雨はきれいな水ではなく、空気中の塵やほこりなども含まれているため、乾いても汚れが付着している可能性があります」(同)

 清潔な衣類を身につけて毎日、気持ちよく過ごしたい。