リポビタンD「ファイト・一発!」の語源は? 大正製薬に聞いた

AI要約

リポビタンDの「ファイト・一発!」のCMフレーズの由来やリポビタンの歴史、販売戦略について紹介されています。

リポビタンDのCMフレーズが生まれるきっかけや、Dの読み方、冷蔵ストッカーの導入について述べられています。

大正製薬のマークについてや、ワシを社章に選んだ理由、テレビCM時代の予見について説明されています。

リポビタンD「ファイト・一発!」の語源は? 大正製薬に聞いた

【会社のギモン】

「ファイト・一発!」のCMでおなじみのリポビタンD。このフレーズってどこから生まれたの?

「このフレーズが生まれる前は『ファイトを飲もう!』『ファイトで行こう!』というキャッチフレーズが使われていました。『ファイト・一発!』になったのは1977年から。諸説ありますが、王貞治選手を起用したCMで、ホームランの『一発』と掛け合わせたコピーを使っていたことによるものかもしれませんね」(大正製薬・担当者)

■「D」の読み方は「デー」

 では、過去にリポビタンAとかB、Cはあったのか? そもそも「D」にはデリシャスやダイナミックの頭文字に加えて、開発段階で先行販売していた「タウローゼC」(61年発売)に続く記号的な意味合いが含まれているとか。ちなみに、「D」の読み方は「デー」が正解。ドイツ語にならった読み方なのだという。

 そして、今はコンビニなどでよく見かける冷蔵ストッカーの先駆けでもあった。

「リポビタンDの発売時には『冷やして飲む』ということを浸透させるため、牛乳スタンドの冷蔵庫を薬局・薬店に持ち込んで折衝しました。その後、リポビタン専用の冷蔵ショーケース(ストッカー)を開発し展開。『買ったらその場ですぐに飲む』というスタイルが浸透しました。こうして薬局・薬店・ドラッグストアでは当然のように冷蔵ストッカーが導入されるようになり、同じ販売方法がコンビニでも採用されたといわれています」(前出の担当者)

 大正製薬といえばワシのマークでも有名(55年制定)。では、なぜワシの社章なのかというと、制定当時はラジオCMが全盛だったが、テレビCM時代も予見されていたことから目で見ても耳で聞いても老若男女、誰もがわかるワシ(力強く将来に向かって羽ばたく)がイメージにぴったりということで選ばれた。

 リポビタンDを飲んで「ファイト・一発!」もうひと仕事頑張りますか。