米ナイキがスニーカーカスタム集団提訴 知的財産権を侵害したとして

AI要約

米ナイキ(NIKE)がスニーカーカスタムクリエイター集団「ザ シュー サージョン(THE SHOE SURGEON)」に訴訟を起こした。訴状によると、ナイキは無断で商標を使用し、偽造品を販売するなどしてブランド価値を損なわれたと主張している。

ザ シュー サージョンは有名人やラグジュアリーブランドなどとのコラボレーションで知られる人気のスニーカーカスタムクリエイターであり、ナイキを中心に活動している。

ナイキは何度か知的財産権侵害の停止を求めたが改善せず、6000万ドル以上の損害賠償を求める訴訟を提起した。訴訟はナイキが最終手段として取った措置である。

米ナイキがスニーカーカスタム集団提訴 知的財産権を侵害したとして

 米ナイキ(NIKE)が、スニーカーカスタムクリエイター集団「ザ シュー サージョン(THE SHOE SURGEON)」に対し訴訟を起こした。

 ザ シュー サージョンはドミニク・シャブロン(Dominic Ciambrone)によりロサンゼルで創立され、ナイキを中心としたスニーカーのカスタマイズを手掛けている。NBA選手のレブロン・ジェームズ(LeBron Raymone James)や、ミュージシャンのジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、ドレイク(Drake)など、多くのセレブリティを顧客に持つことでも知られ、近年では「グッチ(GUCCI)」や「ランバン(LANVIN)」などのラグジュアリーブランドとのコラボレーションも行っている。

 ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に提出された訴状をもとに、米法律事務所「スニーカー リーガル(Sneaker Legal)」がXにポストした内容によると、ナイキはザ シュー サージョンがナイキの商標を無断で使用し、偽造品を販売するなどしてナイキのブランドのブランド価値を損なったとして、偽造品の破棄や6000万ドル(約95億円)以上の損害賠償を求めている。また、この訴訟はナイキが法的措置を取る前にザ シュー サージョンに対して知的財産権侵害の停止を何度か求めたが、改善が見られなかったため提起されたものであるとしている。