農民らの維新や「女乞食」の逸話…思想史家・渡辺京二さん未完の絶筆「小さきものの近代2」

AI要約

渡辺京二さんの未完の絶筆となる『小さきものの近代 2』が刊行された。近代を一人ひとりの視点から描き出した内容で、草莽や西郷隆盛などに焦点を当てている。

2巻には、尊皇攘夷運動や西南戦争での出来事を通じて農民や町人の立場から近代の側面を探求している。老衰で亡くなる直前に書かれた章では、農村の共同体意識を浮き彫りにしている。

渡辺は自身も投影しながら、近代の激動する歴史の中で『小さきもの』たちに心を寄せていたと言われている。