「水分補給はのどが渇く前から」 1日に必要な水分量の目安はコップ何杯分? 熱中症予防を政府が呼びかけ

AI要約

朝から気温が上がり、全国的に猛烈な暑さが予想されています。政府が熱中症対策を呼びかけています。

湿度と気温が高い環境で熱中症に注意が必要であり、初期症状から最悪の場合のリスクまで説明されています。

政府広報オンラインでは、こまめな水分補給や塩分補給の重要性が強調されており、熱中症特別警戒アラートの運用も紹介されています。

「水分補給はのどが渇く前から」 1日に必要な水分量の目安はコップ何杯分? 熱中症予防を政府が呼びかけ

 朝から気温が上がり、地域によっては日中に35度を超えるなど、全国的に猛烈な暑さが予想されています。この時期に注意したいのが熱中症です。政府広報オンラインの公式X(ツイッター)アカウント(@gov_online)は、「運動しなくてもこまめに水分や塩分を補給するなど対策をとってください」と呼びかけています。水分補給は、のどが渇く前にするのがポイントです。

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 湿度と気温が高い環境のなかにいると、体に熱がこもってしまい熱中症を起こす危険性があります。初期症状はめまいや立ちくらみ、唇のしびれなど。放っておくと、頭痛や嘔吐、倦怠感、さらに悪化すると意識障害や痙攣などを引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

 厚生労働省が発表した「令和5年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況」によると、2021年から2023年にかけて死傷者数は増加しており、2023年は1045人(2024年1月11日時点の速報値)でした。気温も年々上昇し、今年の夏も引き続き熱中症への警戒が必要です。

 政府広報オンラインの公式Xは、全国的に危険な暑さが予想されていることを受け4日、「熱中症予防のために、冷房を適切に使ったり、運動をしていなくてもこまめに水分や塩分を補給するなど対策を取ってください。水分補給はのどが渇く前から」と注意を呼びかけました。

 熱中症対策として、こまめな水分補給が大切なことは周知されていますが、どれくらいの量を摂取すればいいのでしょうか。政府広報オンラインのウェブサイトでは、「水分補給はのどが渇く前から行いましょう、目安は1日当たり1.2リットルです」としています。1.2リットルは、200ミリリットルサイズのコップ6杯分、400ミリリットルの水筒3本分が目安です。

 また、同ウェブサイトでは、汗をかくと体から塩分が失われるため、「スポーツドリンクや塩あめなどで、水分と併せて塩分も補給しましょう」と呼びかけています。

 今年4月から、熱中症特別警戒アラートの運用が開始されています。これは、危険な暑さが予想され、熱中症による重大な健康被害が生じるおそれがあることを知らせるものです。気温が高く熱中症への警戒が必要な日の前日午後5時、または当日の午前5時頃に発表されます。

 熱中症特別警戒アラートが出ている日は、不要な外出は控え、エアコンが点いた涼しい室内で過ごし、水分と塩分を補給して熱中症予防をしましょう。また、家族や周囲にいる高齢者への声かけも大切です。