今日から新しいお札に! 紙幣の肖像になった3人「どんな人だったっけ?」と聞かれて、ちゃんと説明できますか【新札の雑学】

AI要約

2024年7月3日に新しい一万円・五千円・千円の紙幣が登場し、偽造防止技術が強化されていることが特徴。

新紙幣の肖像には実業家や細菌学者、女性教育者など、歴史上の偉人が選ばれており、それぞれの業績や功績が解説されている。

日本の歴史366からの情報を基に、新紙幣に採用された3人の肖像について詳細な解説がなされている。

今日から新しいお札に! 紙幣の肖像になった3人「どんな人だったっけ?」と聞かれて、ちゃんと説明できますか【新札の雑学】

2024年7月3日は、一万円・五千円・千円の3券種が新しくなります。

新しいお札は、150年以上にわたって培われた偽造防止技術の結晶! 

紙幣を傾けると肖像が立体的に動いて見える3Dホログラム技術が使われています。すかし部分の背景も、細かなひし形模様を入れることで偽造しにくくなっています。 そして、インクを盛り上げて印刷する特殊技術で、目の不自由な人がお札を指で触って識別しやすいようにしているそうです。

そんな、新紙幣の肖像に選ばれた3人はどのような人物だったのでしょうか?

本記事では、歴史上の人物や事件をゆかりのある日付ごとに紹介する『日本の歴史366』(小和田哲男 監修・TOA 絵/主婦の友社)から、新紙幣の肖像になった3人の偉人たちを解説していきます。

職場や家庭で「どんな人だっけ?」と雑談するときに、ぜひ披露してみてくださいね。

数多くの銀行や企業の設立に関わった実業家。社会貢献にも積極的に取り組みました。

「日本資本主義の父」といわれている実業家で、外国を回って知識を身に着けました。第一国立銀行(現在のみずほ銀行)をはじめ、数多くの銀行や企業の設立に関わって、日本経済の発展に尽力しました。

明治時代初期、6歳のときに岩倉使節団としてアメリカに渡った津田梅子。日本初の女性留学生であり、使節団のなかでは最年少メンバーでした。アメリカのジョージタウンに住むランマン夫妻のもとで初等・中等教育を受け、アメリカの文化を学びました。11年後に帰国した津田梅子は、そのころの日本の女性の地位が低いことに驚き、「女子英学塾(現在の津田塾大学)」という学校を創設。女性の地位向上に力を尽くしました。

破傷風の治療法を発見するなど、世界的な業績をあげた細菌学者。

東京医学校(現在の東京大学医学部)で医学を学び、ドイツに留学します。破傷風(※)というおそろしい病気の予防と治療法を見つけるなど大きな業績をあげました。帰国した北里柴三郎を受け入れる機関がなかったため、福沢諭吉たちの助けもあり、伝染病研究所を設立しました。その後も、死亡率の高かった伝染病・ペストの病原菌はネズミによって運ばれることを発見し、ネズミの天敵であるネコを飼うようにすすめるなど、予防のための指導等を行ったことでも知られています。

※破傷風:主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の 障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。 (厚生労働省公式サイトより)

出典:『日本の歴史366』(小和田哲男 監修・TOA 絵/主婦の友社)