時代が変わり「年齢が上」だけではだれも認めない。だからマウントを…「立場が上」と感じるときこそ<謙虚さ>を意識すべき

AI要約

若くても気づかいが出来る落ち着いた人と、年齢を重ねていても幼稚で自己中心的な人が存在する。

信頼される大人になるための方法を有川真由美さんの新著から紹介。マウントを避け、他者との関係を構築することの重要性を強調。

時代の変化が引き起こすマウント行為について、50代以上の男性を中心に問題が起こっている現状を明らかに。

時代が変わり「年齢が上」だけではだれも認めない。だからマウントを…「立場が上」と感じるときこそ<謙虚さ>を意識すべき

若くても気づかいが出来る落ち着いた人がいる反面、年齢を重ねていても、幼稚で自己中心的な人もいたりします。一方「あの人は大人だとまわりから言われる人には、自然と人が集まってくる」と話すのが、働く人を元気づけるベストセラーを輩出してきた作家・有川真由美さん。今回、有川さんの新著『30歳でも大人な人 50歳でも子供な人―人間関係も仕事も全部うまくいく大人になる97の方法』から、信頼される大人になるための方法をご紹介します。

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◆知らず知らずに「マウントおばさん」「マウントおじさん」になっていませんか?

相手よりも立場が上であることを示そうとする行為を「マウント」と呼びます。

マウントをとっている人は、自分がそうであるとは気づかないもの。

たとえば、「え? そんなことも知らないの? 大学で習わなかった?」と学歴マウントをとったり、「ハワイに行くの? 私はもう飽きちゃったけど」と張り合ったり、「結婚したことのない人にはわからないよ」と上から目線だったり。

その根底には、すごいと思われたい、優越感に浸りたい、本当は自信がないなどの心理が潜んでいて、なにげなく言っていても、言われたほうは意外に傷つくのです。

◆時代の変化

マウントをとる人はどの世代にもいるものですが、とくに「マウントおばさん」「マウントおじさん」が目立つのは、時代が変わり「年齢が上」というだけではだれも認めてくれなくなって、自分の存在意義を自ら示す必要が出てきたからかもしれません。

いわゆる“働かないおじさん”と呼ばれる50代以上の男性が、成果主義やデジタル化の波、リストラの空気に脅威を感じるからか、マウントをとるという話も聞かれます。

論破したがる、まず否定から入る、もの申したがる、間違いを認めない、過去の栄光を語るのもマウントの一種で、まわりから「子供っぽいなぁ」と思われる原因に。