「排尿後に温水洗浄便座を使う」のはアリ?ナシ?誰も教えてくれない“正しい使い方”を医師に聞きました

AI要約

温水洗浄便座の使用状況や外出先での使用率についてアンケート結果を示す。

自宅での温水洗浄便座の使用率は約50%で、外出先では33.1%と低い。

衛生面を気にする人が外出先での使用を避ける傾向がある。

「排尿後に温水洗浄便座を使う」のはアリ?ナシ?誰も教えてくれない“正しい使い方”を医師に聞きました

毎日必ず使うトイレ。「おしり洗浄」や「ビデ洗浄」の機能がついた温水洗浄便座も広く普及していますが、実は使い方を勘違いしているケースもしばしばあるんです。あなたももしかしたら、「間違った自己流の使い方」をしているかも……?

今回お話をうかがったのは、婦人科医の福山千代子先生(東京・表参道「MET BEAUTY CLINIC」院長)。福山先生に教わった「温水洗浄便座のOKな使い方・NGな使い方」を、前後編の2回に分けてご紹介します。

ちなみに、よく使われる「ウォシュレット」という名称は『TOTO』の商品名。そのためこの記事では、一般名の「温水洗浄便座」を使用しています。

詳しい解説の前に、まずは温水洗浄便座の使用状況から見ていきましょう。今回『kufura』では20代~50代の女性157人に、温水洗浄便座に関するアンケートを実施しました。調査の結果、温水洗浄の機能の「自宅での使用率」は約50%という結果になりました。

【温水洗浄便座は使いますか?】

〈自宅〉

使う・・・48.4%

使わない・・・51.6%

わずかに「使わない」が上回っていますが、こうもキッパリと二分されるとは!

「使わない」の内訳としては、「温水洗浄便座はあるが使わない」が24.2%、「そもそも自宅に温水洗浄便座がない」という人が27.4%でした。この27.4%の中に「もし自宅に温水洗浄便座があったら使う」という人がいると考えると、潜在的な「使う派」はもっと多いかもしれません。

性別や年齢によっても使用率は変わってくるようで、以前の記事でご紹介した「日本レストルーム工業会」の調査では、30代女性の自宅での“おしり洗浄”の使用率が約50%だったのに比べ、30代男性では約80%と高くなっていました。

続いて外出先での使用についてです。

〈外出先〉

使う・・・33.1%

使わない・・・66.9%

「外出先で温水洗浄便座を使う」と答えた人は33.1%で、「自宅で温水洗浄便座を使う」の48.4%と比べ、およそ3分の2ほどに減っています。

その理由として、「会社や宿泊先のホテルなど、掃除が行き届いたトイレ以外では使わない」「不特定多数の人が使っているトイレでは、温水洗浄は使いたくない」など、衛生面を気にする意見が多くありました。