意外と知らない!野菜1日350gにカウントできない、意外な食材とは?
日本人の野菜摂取量が目標値を満たしておらず、慢性的な野菜不足が続いている。
食事の栄養価計算では野菜類のみをカウントし、きのこや果物などは野菜類には含まれないことが知られている。
野菜1日350gにカウントできない食材を把握するため、文部科学省の食品成分データベースを利用すると良い。
1日に必要とされている野菜の量は350g。
みなさんが野菜を意識的に食べるとき、この数値にカウントすることができない食材があることは、意外と知らないのではないでしょうか?
今回は、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに野菜1日350gにカウントできない食材について教えてもらいました。
まずは、日本人の野菜摂取量の平均値を見ておきましょう。
・摂取目標値:350g/日(緑黄色野菜:120g/その他の野菜:230g)
・摂取平均値:280.5g/日(緑黄色野菜:85g/その他の野菜:196g)
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※出典:令和元年国民健康・栄養調査
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この通り、目標量には満たない状況です。この10年ほぼ摂取量の増減は見られず、日本人は慢性的に野菜不足になっていると言えますね。
ここで、何かお気づきのことはありませんか?
350gのうち、緑黄色野菜が120g/その他の野菜が230gと書いてあります。
当然のことですが、野菜350gという目標の中には「野菜」しか含まれないのです。
食事の栄養価計算は、日本食品標準成分表をもとに行いますが、ここでいう野菜は「野菜類」に分類されるものを指しています。
つまり、野菜類に入らないものは350gにカウントできないということなのです。
そうなると気になってくるのが、「きのこ」「海藻」「いも」「豆」「果物」などですよね。
じつは、これらはすべて「野菜類」ではありません。
それぞれに、「きのこ類」「藻類」「いも類」「豆類」「果実類」となり野菜類ではないのです。
健康イメージで食べている食材の中には、野菜類ではないものも多いことを覚えておくといいでしょう。
中には、枝豆やいんげん豆などのように野菜類に入るものもありますので、細かく知りたい場合は、文部科学省の食品成分データベースというサイトで分類や栄養素を調べることができます。