仕事がうまくいかず落ち込む母が励まされた…5歳娘の驚きの「共感力」と「人生訓」

AI要約

はなゆいさんが仕事で落ち込んでいた時、5歳の娘の言葉に励まされるエピソード。

まる子のシンプルな言葉に救われ、過去のことを悔やむのをやめることができた。

子どもの持つ素直さやシンプルさが大人にも勇気を与えてくれることを学んだ。

仕事がうまくいかず落ち込む母が励まされた…5歳娘の驚きの「共感力」と「人生訓」

 現在6歳の娘と4歳の息子を育てながら、クスッと笑える子育て漫画をブログやインスタグラム(@yuihanada7)で発信している漫画家・イラストレーターのはなゆいさん。子育てに日々奮闘しながらも、感心したことや思わず笑ってしまったこと、子どもたちから学んだことなどをユーモアあふれる漫画にしています。

 今回は、はなゆいさんが仕事のことで落ち込むことがあり、気持ちの切り替えがなかなかできずにいたところ、当時5歳の娘の寄り添い方に救われた話。「人生何周目?」と思うような言葉も飛び出し、はなゆいさんも仰天したエピソードです。

 こんにちは。2人の子どもを育児中のはなゆいです。今回お届けするのは長女のまる子が5歳のときのお話です。

 この日、私は気分がどんよりと落ち込んでいました。と言いますのも、当時の私には、数ヵ月間かけて準備をしてきた、どうしても受注したい仕事がありました。しかし残念ながら私の元には連絡が来ず……しかも、他の人に決まったことをSNSの投稿で知ってしまい、打撃を喰らっていたのでした。

 「求められるスキルが違っていたんだから仕方ない」と頭では理解できていました。でも、準備してきた数ヵ月間を思い出すと、つらくてやるせなくて悔しくて。気持ちの切り替えがなかなかできず、寝室で電気もつけずに呆然と天井を眺めていました。

 ボーッとする頭を巡っていたのが「あの時、もっとああしていれば、こうしておけば」という、思っても仕方のない“たられば”たち。

 そんな私に声をかけてくれたのが、当時5歳のまる子でした。

 まる子は繊細なところがあります。布団からいつまでも起き上がってこない私を見て、何かを感じたのでしょう。いつもなら「遊ぼうよ」「起きてよ」などと声をかけてくるのですが、その時は、そっと寄り添ってくれたのでした。

 子どもに悩み事を相談するなんて……と自分でも思いました。でも「何かあったの?」という娘の問い方が本当に優しくて。相手が5歳児とは思えず、つらつらと自分の思ったことを聞いてもらいました。

 ぼんやりとした言い方で濁した部分もあったのですが、まる子は脳内でちゃんと自分ごとに置き換えて理解していたところが、本当にすごいと思いました。

 きっと彼女は私の抱える悩みの根本まで理解できていたのでしょう。モヤモヤを抱え、仕事を受注された人に対する嫉妬に囚われていた私に、まる子がピシャリと言いました。

 「私は人には嫉妬しない、なぜなら私は今のままで十分満たされているから」

 立派な人生訓が飛び出してきて、仰天しました。これだけでなく、彼女はお気に入りのおもちゃをくれてまで、私を励まそうとしてくれました。

 様々な煩悩にまみれた大人とは異なり、子どもは物事をシンプルに見ることができます。そして、こんな風に核心をつくことを言ってのけることもあるんですね。

 この時はまる子の言葉のおかげで「過ぎたことをいつまでもくよくよ悩むのはやめる。今あるものを大切にする」という気持ちを取り戻すことができました。

 我が家の“まる子先生”の視座、見習いたいものです。