交遊費のためにアルバイトを始めた高校生の娘。働き過ぎが心配なので、高校生の平均的なアルバイト時間を教えてください。

AI要約

高校生がアルバイトを始める際の労働基準法についての注意点や、アルバイトの平均勤務時間について詳しく説明しています。

高校生のアルバイト調査結果をもとに、週のシフト回数や平均勤務時間、スケジュール管理の重要性について述べられています。

アルバイトをする際の目標設定や規則の重要性について言及し、適切なバランスを保つためのアドバイスが含まれています。

交遊費のためにアルバイトを始めた高校生の娘。働き過ぎが心配なので、高校生の平均的なアルバイト時間を教えてください。

高校生になった子どもがアルバイトを始めたという方も多いのではないでしょうか。アルバイトを通じてさまざまな経験ができる一方で、勉強・部活との両立やバランスの取れた生活に支障が出ないかどうかが心配です。

本記事では、高校生の平均的なアルバイト時間について詳しく解説します。

高校生がアルバイトを始める際は、労働基準法に定められている内容を把握しておかなければなりません。

労働基準法では、児童の健康や福祉の確保などの観点から、原則として「満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまでの者」を労働者として使用することが禁止されています。

また、満18歳未満は年少者として扱われ、労働契約の締結に関して特別な保護の対象となります。年少者の場合、「1日8時間・週40時間」の法定労働時間の規定のみが適用され、原則として8時間を超える時間外労働や休日労働、22時~5時の深夜労働は認められません。

株式会社マイナビの「高校生のアルバイト調査(2024年)」によると、シフト回数は以下の表1を見て分かる通り、週2~4日が多くなっています。週3日が最多で、週6日や週7日など毎日のようにアルバイトをしている高校生は全体の2.5%しかいません。

表1

※株式会社マイナビ「高校生のアルバイト調査(2024年)」を基に筆者作成

また、高校生のアルバイトの平均勤務時間は4.3時間となっています。例えば放課後の17時から働く場合、法律上は22時まで最大5時間勤務可能ですが、部活や学業との両立を考慮して3~4時間程度に抑えているケースも多いと考えられます。以下の表2に勤務時間の割合をまとめました。

表2

※株式会社マイナビ「高校生のアルバイト調査(2024年)」を基に筆者作成

高校生になりアルバイトが可能となっても、学校や部活を優先したスケジュール管理が大切です。アルバイトのせいで遅刻をする、授業中に居眠りをするなど、高校生としての生活や学業への支障は出ないようにしなければなりません。

そのためにも、アルバイトをする際は、目的に合わせて目標金額や月のシフト日数を設定する必要があります。「お小遣いのために月5万円」「月に10日まで」などと具体的に決めておくとよいでしょう。

実際にアルバイトを始めると親子で決めたルール通りにならない場合もありますが、事前に目標を定めておくことで働きすぎていないかの判断がしやすくなります。