スヌーピーと一緒に考える「悪いひとってどんな人?」

AI要約

『13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば』は、チャールズ・M・シュルツの「ピーナッツ」のキャラクターたちが自己探求の言葉をつぶやく本である。

永井玲衣氏の寄せた文章により、キャラクターたちの「問い」が読者に寄り添い、自分らしさや人生の意義について考えさせる。

本書から抜粋紹介する第1回では、自分らしさを見つけることばを紹介する一方、第2回はモヤモヤする人々に寄り添う言葉を届ける。

スヌーピーと一緒に考える「悪いひとってどんな人?」

 “「ピーナッツ(PEANUTS)」には、わたしたちのとるに足らない、そして簡単にわりきれず、複雑で、なやみと笑いに満ちた日々が、えがかれている。えらそうじゃない、切実で手のひらサイズな問いが、登場人物の口からこぼれている。

彼らは「答え」をくれるのではなく「問い」をつぶやく。教えてくれるのではなく、いっしょになやんでくれる。そうしてようやく、しっくりきていなかった「あなたはあなたのままで」みたいなことばが、ちょっとだけ味がしてくる気がする。”

 これは『13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば』(原著 チャールズ・M・シュルツ/訳 谷川俊太郎/文 永井玲衣 世界文化社)の中で、哲学者の永井玲衣さんが寄せた文章だ。

 本書は谷川俊太郎さん訳の「ピーナッツ」の仲間たちがつぶやくことばに、哲学者・永井玲衣さんの文が添えられた一冊。「彼らの問い」が自分と重なり合って、心の中にしみてくる。本書から抜粋紹介する第1回は、自分らしさを見つけることばをお届けした。

第2回はモヤモヤしているあなたに寄り添うことばをお伝えする。

 以下、キャラクターの紹介は『13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば』からの引用掲載です。

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スヌーピー

空想好きなビーグル犬。飼い主の名前をちっとも覚えず「丸顔の男の子」としか思っていない。ありのままの自分が好きで、日々の小さなしあわせを見つけるのが得意。

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チャーリー・ブラウン

スヌーピーの飼い主。野球が命。連敗続きだが仲間との温度差にもめげず監督と投手をつとめている。思いやりがあり優しいが、優柔不断であれこれ考えこむタイプ。

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ルーシー

大のやかまし屋でチャーリー・ブラウンやライナスには特にシビア。シュローダーにだけは乙女! いつも自信満々で少しわがままだが、自分の気持ちには素直。

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ペパーミント パティ

運動神経抜群だけど勉強は大の苦手。父子家庭に育つ。どんなにひどい成績でも自分を見失わないのに、なぜか自分の大きい鼻に絶望。

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マーシー

勉強が得意で面倒見のよい優等生。運動は大の苦手でペパーミントパティを「先ぱい」と呼ぶ。まじめで成績優秀、両親の期待の大きさに少し疲れている。

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ライナス

ルーシーの弟。「安心毛布」が手ばなせない哲学少年。サリーに「バブーちゃん」と呼ばれている。

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リラン

ルーシーとライナスの弟。スヌーピーといっしょにはしゃぐのが大好き。

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サリー

学校ぎらいで兄のチャーリー・ブラウンに甘えてばかり。校舎と会話するなど不思議ちゃんな面も。当たり前なことでも「なぜ?」が止まらない。

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