「焼き肉食べてる男女は《肉体関係》アリ」いにしえの“都市伝説”は今…若者「知らなかった」の声も

AI要約

焼き肉店に二人きりで来る男女が肉体関係があるという都市伝説が1980年代後半から存在していたが、実際の調査では否定的な結果が示されている。

調査によると、異性と二人きりで焼き肉を食べる際の相手は恋人だけでなく、知人や友達など幅広い関係性であることが分かっている。

現代ではジェンダー平等やセクシュアリティの多様化が進み、都市伝説の信憑性は低くなっている傾向が見られる。

「焼き肉食べてる男女は《肉体関係》アリ」いにしえの“都市伝説”は今…若者「知らなかった」の声も

 「焼き肉店に二人きりで来ている男女は肉体関係がある」……。かつてそんな都市伝説がまことしやかにささやかれていました。理由は起源は定かではありませんが、この通説は今も健在なのでしょうか。インターネット上では「深い仲でなければ行かない店は焼き肉より他にある」との声も――?

 焼き肉店に二人きりで行く男女は肉体関係がある」が言われ始めたのは、どうやら1980年代後半から1990年代初頭のバブル期頃。時代は昭和から平成に変わる時代で、日本は空前の好景気に沸いていました。

 焼き肉、男女、肉体関係というワードも、その当時らしさを漂わせていると言えるかもしれません。

 当該の説の理由は、「肉をたくさん食べると精が付く」「一つの網の上で肉をつつき合える親密さ」「口がニンニク臭くなっても気にならない仲」などが挙げられているもよう。

 一理あるようにも思われますが、実はこの説は今から15年前、とある有名企業が行った大規模調査により“信ぴょう性が乏しい”とも結論付けられる結果が導き出されていたのでした。

 調査を行ったのは「ぐるなび」。実施時期は2009(平成21)年8月。20~59歳のぐるなび会員1688人を対象に実施されていました。

「焼き肉に来る男女は深い仲」という通説をどう思うか、という問いに対し、「そう思う」は4.4%、「ややそう思う」は18.5%で計22.9%。対して「そう思わない」14.7%、「あまりそう思わない」26.4%で計41.1%と、3人に二人近くは通説に否定的な印象を抱いていることが明らかになっています。

 異性と二人きりで焼き肉を食べにいった際の相手との関係(複数回答)は、「恋人」が最も多く59.8%だったものの、「知人・友達・友達以上恋人未満」との回答も50.3%に上りました。

 この結果を受け同社は「焼き肉店にいる男女二人組全員が世間で言われる『深い仲』とは限らないようです」と付言しています。

 X(旧ツイッター)などのSNSでは若い世代からの「全然知らなかった」という驚きの声や「古いドラマ見てたらそんなセリフが出てきた、何それ迷信?」という戸惑いの声が散見されます。

 ジェンダー平等やセクシュアリティーの多様化が進んだ令和の現代では「そんなこと考える人の方が少数派」といった意見も見られ、バブル期発祥とみられる“都市伝説”はいよいよ寿命が迫っているかの様相です。