関東甲信越で16日頃の梅雨入り予想、記録的に遅くなる可能性も 日本気象協会

AI要約

日本気象協会の梅雨入り予想によると、関東甲信地方の梅雨入りは平年よりも8日遅い6月16日頃とされている。

今年は太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、偏西風が南へ蛇行しているため、梅雨前線の北上が遅れている状況となっている。

全地域で梅雨入りが遅くなる見込みで、すでに梅雨入りした地域も平年より遅れている。

関東甲信越で16日頃の梅雨入り予想、記録的に遅くなる可能性も 日本気象協会

日本気象協会が10日発表した最新の梅雨入り予想では、関東甲信地方は6月16日頃に梅雨入りするとした。平年(7日頃)よりも8日遅い。ただ、梅雨前線が本州付近に北上する16日頃の梅雨入りが見送られると、その後は一時的に高気圧に覆われ、晴天に恵まれる地域が多くなるため、関東甲信などの梅雨入りが記録的に遅くなる可能性もあると分析している。

同協会によると、今年は太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、偏西風が平年より南へ蛇行している影響などで、梅雨前線の北上が遅れている。南西諸島~日本の南に停滞した梅雨前線は15日以降、太平洋高気圧が強まることで本州付近に北上すると見込んでおり、早ければこのタイミングで九州から関東にかけて梅雨入りすると予想している。

ただ、17日以降に梅雨入りが見送られると、関東甲信越地方などの梅雨入りは6月後半にずれ込む可能性があるという。同地方の一番遅い梅雨入りは昭和42年と平成19年の6月22日で、今月後半の梅雨入りになると19年以来、17年ぶりとなる。中国地方や九州北部は16日頃の梅雨入りとなると過去5番目に遅い記録になるという。

今年は全地域で平年より梅雨入りが遅くなると予想されており、すでに梅雨入りした沖縄・奄美(平年より奄美は9日、沖縄は11日遅い)、九州南部(同9日遅い)、四国(同4日遅い)も平年より遅かった。