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フィギュアスケートにもぴったり! ハチャトゥリアン作曲の『仮面舞踏会』【クラシック今日は何の日?】
ハチャトゥリアンの誕生日を祝う日に、彼の作品や人物像について振り返る。
映画『剣の舞 我が心の旋律』で描かれるハチャトゥリアンの苦悩や来日エピソード。
フィギュアスケートの浅田真央選手が使用した『仮面舞踏会』のワルツについて。
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難しいイメージのあるクラシック音楽も、作品に秘められた思いやエピソードを知ればぐっと身近な存在に。人生を豊かに彩る音楽の世界を、クラシックソムリエの田中 泰さんが案内します。
今日6月6日は、旧ソ連時代のアルメニアの作曲家、ハチャトゥリアン(1903~78)の誕生日です。
現ジョージア(グルジア)の首都トビリシ生まれのハチャトゥリアンは、“ソ連を代表する体制派の作曲家”として評価されてきました。
しかし、2019年公開の映画『剣の舞 我が心の旋律』においては、体制の中で苦悩する音楽家としてのハチャトゥリアンの姿が描かれています。1963年には来日を果たし、自作だけによるコンサートを開催。「日本は、私達の愛している音楽のように美しい」という言葉を残して帰国した巨匠の心中やいかに。
そのハチャトゥリアンの名を、近年再びクローズアップさせたのが、2008年のグランプリ・ファイナルで優勝したフィギュアスケートの浅田真央選手でした。
優勝時に使用したハチャトゥリアンの『仮面舞踏会』の中のワルツは、ハチャトゥリアンが同名の戯曲のために作曲した音楽で、後にハチャトゥリアン自身の手によって、管弦楽のための組曲に編成された作品です。フィギュアスケートとクラシック音楽の相性は抜群です。
一般財団法人日本クラシックソムリエ協会代表理事。ラジオや飛行機の機内チャンネルのほか、さまざまなメディアでの執筆や講演を通してクラシック音楽の魅力を発信している。