杏が語る、フランスの暮らし「東京もパリも、同じくらい居心地がいい」

AI要約

3人のお子さんとともにフランス・パリに渡り、日本との二拠点生活を始めて2年弱。現時点で「不自由を感じることはほとんどない」と語る杏さん。

杏さんはモデルデビューから国民的な俳優として活躍するアーティスト。パリでの暮らしや子育てをYouTubeチャンネルで公開し、120万人以上の登録者を持つ人気コンテンツとなっている。

パリでの生活はスタートラインに立った感じだが、言葉や生活面での不自由はほとんどない。子供たちもフランス語の勉強が順調で、将来的には日本語の漢字などにも取り組むことになると語る。

杏が語る、フランスの暮らし「東京もパリも、同じくらい居心地がいい」

 3人のお子さんとともにフランス・パリに渡り、日本との二拠点生活を始めて2年弱。現時点で「不自由を感じることはほとんどない」と語る杏さん。

 杏さんは15歳でモデルデビュー、2005年からはルイ・ヴィトンなどの一流メゾンでのパリ・コレクションにも出演してきた。NHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』や、現在リメイクされた2014年の『花咲舞が黙ってない』の主演でも国民的な俳優となった。2022年には国連WFP親善大使にも就任している。まさに日本の誇れるほんもののアーティストだ。6月7日からは主演映画『かくしごと』が公開される。

 そんな杏さんの等身大のパリ暮らしの様子を配信しているYouTubeチャンネル「杏/anne TOKYO」は、今や登録者数120万人超えの大人気コンテンツとなっている。実際にパリではどんな暮らしをしているのか? パリでの日常や子育てについて伺った。

 「パリでの暮らしは、ようやくスタートラインに立ったかな、という感じですね。胸を張って『パリに住んでいます』『馴染んでいます』と言えるようになるには、まだ数年かかる気がします。

 言葉や生活の面で不自由を感じることは、正直ほとんどありません。店ではセルフレジが普及していますし、翻訳ソフトを使えば大抵のことは解決できます。また、住んでいるエリアが都市部なので皆さん英語が話せる。なので良くも悪くも、フランス語を話さなくてはいけない状況に追い込まれることがあまりないのです。最終的には日本語で押し切ったりしながら(笑)、なんとかやっています。

 言葉ができたほうがいいのは間違いないのでフランス語の勉強は続けていますが、語学力を向上させるのはなかなか大変で……。現地の学校に放り込まれた子どもたちの語学力がすごい勢いで伸びているなか、親としては少々焦りを感じています。

 子どもたちが通っているのは、フランス語で授業を受ける学校です。発音も筆記体もビックリするくらい覚えていて、『いったいいつの間に!? 』と感心しきり。もう私では教えることができないので、子どもたちの頑張りと成長を戸惑いつつも眩しく見ています。

 その一方で、これからは日本語の漢字など、同年代の子に追いつけない部分も出てくると思うんですね。フランス語と同じく、インプットとアウトプットを繰り返しながら、徐々に身に着けていってくれればいいなと考えています」