いつもの“レトルトカレー”を劇的においしくする「ひと手間」

AI要約

増田剛己さんが、店の味に近づける“ひと工夫”を教えてもらいます。今回のテーマは「レトルトカレー」。喫茶店のカレーライスの味を自宅でも再現する方法を紹介します。

レトルトカレーには入っていない野菜を足して自分なりのアレンジをし、辛みをプラスすることがポイントです。

野菜をレンチンする際には唐辛子を加え、フライパンを使う場合は蒸し焼きにして味を引き立てます。

いつもの“レトルトカレー”を劇的においしくする「ひと手間」

同じメニューなのに、家とお店では味が全然違う……ということは日常的にあること。しかしその味の違い、じつはちょっとした“ひと工夫”で埋まるかもしれません。

グルメライターとしても活躍する増田剛己さんに、プロの料理人への取材を通じて得た、店の味に近づける“ひと工夫”を紹介してもらいます。今回のテーマは「レトルトカレー」!……って、レトルトカレーを店の味に近づけるって、どういうことなんでしょう? 

筆者はある喫茶店のカレーライスが好きでよく通っていました。野菜がたっぷり入っていて、食べ終わると額にうっすら汗をかくくらいの辛さが心地よいのです。

やがてマスターと話をするようになり、ある日「カレーライスのレシピを教えてくれないか」とお願いしたところ、あっさりと教えてもらえました。驚いたのはベースがレトルトカレーだということ。

マスターによれば、喫茶店ではレトルトのカレーを使っているところはけっこうあるそうです。ただしそのまま使うのではなく、自分の店なりにアレンジすることは欠かしません。「それって、家庭でもできますかね」とうかがうと「簡単だよ、冷蔵庫のあまりものでできちゃうよ」とのこと。さっそく教えていただきました。

なお、お話を聞いたマスターが使っているのは業務用のレトルトカレーですが、スーパーなどで売っている市販のレトルトカレーでも大丈夫だそうです。

まずは、レトルトカレーには入っていない野菜を足します。冷蔵庫に入っている野菜ならだいたいは大丈夫だそうですが、おすすめはピーマン、パプリカ、ナス、れんこんなど。耐熱皿にラップをかけてレンチンします。味つけは必要ナシで、コツは火を入れすぎないことです。食感が少し残るくらいがベストです。

マスターいわく、「レトルトカレーとは違った辛みをプラスすることで、複雑な味わいになりますよ」とのこと。なので、野菜をレンチンするときに輪切りの唐辛子を加えましょう。レンジでレトルトカレーを温めている場合は野菜のレンチンができないので、フライパンを使うといいそうです。

フライパンを使う場合は、ふたをして野菜を蒸し焼きします。ここへ輪切りの唐辛子を適量入れます。食べる人が辛いものが好きなら多めに。辛いのが苦手な人なら入れなくても大丈夫です。