ママゴトなのに「男も飯作れ!」と子供を一喝!ジェンダー平等一色のママ友と「フツーのママ」が口論。その時に露呈した「この国の分断」

AI要約

男女平等に関する意見の相違から口論となったママ友エピソードについて語られた

専業主婦のさやかさんがジェンダー観に関する苦慮を語る

娘の遊びや家庭内での役割に関する現状と、ジェンダーに対する考えの違いについて描かれた

ママゴトなのに「男も飯作れ!」と子供を一喝!ジェンダー平等一色のママ友と「フツーのママ」が口論。その時に露呈した「この国の分断」

SDGsにも目標のひとつとして掲げられている男女平等。しかし、ジェンダーについて柔軟かつ公平に考えられる子供を育てるにはどうしたら良いのか、苦慮している保護者は多いようだ

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう語る。

「性同一性障害の方が差別なく生きられるよう配慮することはもちろん重要です。しかし、使用するトイレや温泉などについては肉体の性のとおりが良いのではないかという意見が多いのも実情。

誰もが安心して施設を利用するための議論をもっと深める必要性を感じますし、若い世代にどのようにジェンダーについて教育していくかも、大きな課題といえます」

今回は、ママ友とジェンダー問題に対する意見が合わず悩んだ経験のある40代女性に話を聞いた。

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「同じ保育園に子供を通わせているママ友がいるのですが、男女平等にこだわり過ぎてついていけず、最終的に口論にまでなりました。

確かに男女は対等であるべきだと思うし、小さな時の教育が大事だとも思う。でも個人の考え・希望とか、その場の経験から学ぶことも大事で、小さな子に概念だけ教えても意味ないと思うんです」

こう語るのは、現在41歳の専業主婦・丘野さやかさん(仮名)。

さやかさんは30代半ばまで一般企業に勤務。結婚を機に退職し、妊娠出産の前後に在宅で仕事を始める準備を続けてきた。

「私は家事が好きだし家にいる時間を長くしたいという気持ちが強く、夫もそれを望んでいます。年少の娘も家事好きの私に似たようで、やたらと私の真似をしたがります」

さやかさんの娘りこちゃん(仮名)はおままごとが大好きで、リビングの片隅に置いたおもちゃのキッチンに立っては料理ごっこをくり返しているという。

「娘は保育園で一番仲良くしている男の子とおままごとがしたくてしょうがないんです。将来2人は結婚するとのこと(笑)。

で、前はよくそのママさん共々うちにお呼びしてたんですが、私とそのママが口論になって以来呼んでなくて、娘に抗議されてます」

娘が仲良くしている男児の母親は会社員。企業の中でSDGs担当チームにいたことがある人物なのだとか。業務のなかでジェンダー平等に関する知識を蓄積したという彼女の考え方は、さやかさん曰く「平等一色」。

「よりによって私みたいな人間がこういう人とお近づきになってしまうのが人生なのかなって、戸惑いました。彼女の考えもわからなくはないけど、子供のままごとにまで目クジラ立てるのにはついていけませんでしたね」