見かけによらずスーパーコーナリングマシン。シルクロード【今週の愛車ピックアップ】

AI要約

1981年に発売されたホンダ「シルクロード」は、XL250Sエンジンを搭載し、オンもオフも走れるスクランブラースタイルのモデルである。

オリジナルのスタイルを保ちつつも、高速巡航性能を強化する小型のウインドスクリーンやヘビーウェイトミラーを装備した「ひの関西」さんのシルクロードは、個性的なカスタム仕様である。

40年以上前に生産が終了しているにも関わらず、シルクロードは現在でも愛され続け、40年を経た車両が現存している。

見かけによらずスーパーコーナリングマシン。シルクロード【今週の愛車ピックアップ】

文/Webikeプラス 編集部

ウェビックコミュニティに投稿されているMYバイクを毎週1台紹介するこのコーナー。今回紹介するモデルはホンダ「シルクロード」、オーナーは「ひの関西」さんです

1981年発売のホンダ「シルクロード」。オフロードモデル「XL250S」搭載のOHC空冷単気筒エンジンを積んだ、オンもオフも走れるスクランブラースタイルのモデル。ホンダは発売時に「トレッキングバイク」と銘打っています。フロント19インチのホイールにはオフロードタイヤを履き、ミッションには通常の5速に加え、特殊なレバーを握りこんで「スーパーローギア」を使用できるという、走破性を重視したメカニズムを持っていますが、ワイドなキャリアや低いシート高はツーリングユースの最適解でもあり。その名の通り、ユーラシア大陸を横断したくなる冒険心に満ちたモデル。

今回紹介する「ひの関西」さんのシルクロードは、純正スタイルはほとんどそのままに、小型のウインドスクリーンやヘビーウェイトミラーで高速巡航性能を強化したプチカスタム仕様。「人と被らず、旧車なのに高くなく」というセレクトポイントの通り、個性的な1台に仕上がっています。また意外なことにコーナリングもキビキビこなすようで、「油断してるとセンスタも擦るほどパタパタ寝る」というほど、ワインディングでも楽しめる軽快さを備えているといいます。4バルブエンジンだからこその2本出しのエキゾーストパイプも恰好よし!

発売当時は人気が高くなく、生産は84年までの3年間のみだったシルクロードは、モデルチェンジもせずにディスコンとなってしまいました。しかし大人向けなそのコンセプトに共感できたライダーにはしっかり愛されており、40年を経た現在でも、純正スタイルを残した車両が流通しています。ちなみにシルクロードのシリーズ名は「CT250S」といい、なんと原付二種クラスの鉄板「ハンターカブ」を擁するCTシリーズの長兄。確かにコンセプトの方向性はピッタリ同じで、現代にこそシルクロードの需要は高いのかもしれません。