歯磨きとは「除菌」だ!「うんち」より菌密度が高いプラークを除去し、虫歯・歯周病に勝つ「おとなの歯磨き」とは

AI要約

歯磨きは虫歯菌と歯周病菌を除菌することが本質であり、そのためにはプラークを除去する必要がある。

口の中にはうんち以上の菌密度が高いプラークがこびりついており、就寝中に菌が密集するためしっかり歯磨きが必要。

虫歯菌と歯周病菌を減らすことが大切であり、これらの菌は口の中を蝕み続けるため、歯磨きで戦い続ける必要がある。

 「歯磨き」とは何か。口臭予防や食べカスを除去することだと考える人も多いだろう。だが、本質はあくまでも虫歯菌と歯周病菌を除菌することにある。プラーク(歯垢)は最初は無害だが、なぜ虫歯の原因となるのか。虫歯・歯周病にならないための「おとなの歯磨き」を3回にわたって伝授する。(JBpress)

 (*)本稿は『おとなの歯磨き』(伊東材祐著、フローラル出版)の一部を抜粋・再編集したものです。

 ■おとなの歯磨き

(1)歯磨きとは「除菌」だ! 「うんち」より菌密度が高いプラークを除去し、虫歯・歯周病に勝つ「おとなの歯磨き」とは

(2)ギリギリギリ…「歯ぎしり」が虫歯を招く! 病原菌の本当の隠れ家は真夜中に作られる

(3)おとなは歯磨きを何分間すべきか? 3分間では圧倒的に足りない! 「7つ道具」を使いこなしプラークを落とせ

 >>【マンガで読む】なぜ虫歯ができるのか

 じめじめして生温かい口の中では、今、この本を読んでいるその瞬間にも、じわじわ細菌が増え続け、何億、何兆にも達します。そして、口の中の菌がもっとも繁殖する時間帯の就寝中ともなると、菌が密集するプラーク内は、うんちよりも菌の密度が高くなっています。

 少々汚い話になってしまいますが、事実なのであえてしっかり考えてみてください。

 皆さんの口の中は、今現在も、うんち以上の物がこびりついているのです。

 ただ、これらの菌、すべてが悪いわけではなく、良い菌も悪い菌もいますが、歯磨きにおいてとくに気をつけていただきたい菌が、虫歯菌と歯周病菌です。この2つの菌を除去するような歯磨きができれば、他の悪い菌も除去できるので、とにかく虫歯菌と歯周病菌の2つを減らすことを大切にしていきましょう。

 この2種類の菌は、まさに読んで字のごとく、虫歯菌は虫歯を作り、歯周病菌は歯周病を生み出します。

 ここで悲しいお知らせをしなければなりません。残念なことに、これらの菌、減らすことはできてもゼロにはできないのです。しかし、何もしなければただただ増え続け、あなたの口内を蝕(むしば)みます。

 勝利はなくとも戦い続けなければならない。

 それが、虫歯菌と歯周病菌との戦いであり、この戦いを少しでも有利に進める唯一の方法が「おとなの歯磨き」なのです。